上郡町議会 > 2021-03-09 >
令和 3年第2回定例会(第2日 3月 9日)

  • "高齢化社会"(/)
ツイート シェア
  1. 上郡町議会 2021-03-09
    令和 3年第2回定例会(第2日 3月 9日)


    取得元: 上郡町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    令和 3年第2回定例会(第2日 3月 9日)              上郡町議会会議録  (第2日)  令和3年3月9日午前10時より上郡町議会会議場において令和3年第2回上郡町議会定例会を再開した。   1.出席議員は次のとおりである。       1番  松本じゅんいち      2番  本 林 宗 興       3番  木 村 公 男      4番  立 花 照 弘       5番               6番  山 田   正       7番  田 渕 千 洋      8番  梅 田 修 作       9番  井 口まさのり     10番  山 本 守 一 2.欠席議員は次のとおりである。       な  し 3.本議会に出席した議会職員は次のとおりである。    議会事務局長  前 田 一 弘 4.地方自治法第121条の規定により、議長より会議事件説明のため出席を求められた者は次のとおりである。    町長         遠 山   寛     副町長        樫 村 孝 一    教育長        三 木 一 司     会計管理者      田 渕 幸 夫
       理事兼企画政策課長  宮 下 弘 毅     財政管理課長     前 川 俊 也    総務課長       塚 本 卓 宏     税務課長       山 本 美穂子    危機管理監兼住民課長 木 村 将 志     健康福祉課長     国 重 弘 和    国保介護支援室長   松 本 賢 一     産業振興課長     河 本   洋    建設課長       山 本 正 利     上下水道課長     種 継   武    教育次長兼教育総務課長               深 澤 寿 信     教育推進課長     前 川 武 彦    総務課副課長     山 田 壽 範 5.会議事件は次のとおりである。 (1)一般質問              開           議    (10時00分) ○議長(梅田修作君) 皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は9名であります。定足数に達しておりますので、これより定例会を再開いたします。  地方自治法第121条の規定により、町長をはじめ各関係課長の出席を求めております。  これより、本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。  日程第37、一般質問を行います。  ここで、一般質問に当たり議長より申し上げます。本定例会での一般質問は、通常行っている町の行財政全般にわたる政策への質問に加え、町長の施政方針演説について質問することができます。施政方針について質問する場合は、どの部分を質問するのか、分かりやすく示していただくようお願いいたします。  内容につきましては、俯瞰的、大所、高所的な視点に立ち、議員、行政が双方とも建設的な議論となるよう努めてください。また、発言に当たり、議員は他の議員、執行機関、その他第三者について、議事に関係のない個人の問題を議論の対象としたり、また、無礼な言葉や私生活にわたるような発言は地方自治法第132条により禁止されておりますので、御注意願います。  それでは、会議規則第61条第1項の規定により、通告順に発言を許可いたします。  通告1番、議席2番、本林宗興君に許可いたします。  本林宗興君。 ○2番(本林宗興君) 皆様、改めましておはようございます。議席番号2番の本林宗興でございます。ただいま議長より許可がありましたので、通告書に基づいて一般質問を行います。  質問に先立ち、一言御挨拶申し上げます。一昨年来からの日本のみならず、世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症が確認されてから、はや1年以上が経過しました。この間、1回目の緊急事態宣言や教育現場での休校、仕事での在宅ワークリモート会議等々、様々な生活環境の変化、そして第2波、第3波を迎え、2度目の緊急事態宣言や飲食店等の時短営業、当町を含む地方郡部でも生活環境が一変いたしました。  コロナずくめの1年余りでありました。今後も感染のリバウンド、変異種等々、今日現在もその猛威にさらされているのが現実です。  しかしながら、ワクチンの接種の開始、またコロナ禍での大都市集中から地方郡部に目が向けられているのも現実です。これらをウィズコロナのチャンスと捉え、当町の良さを発揮できるのではないかと当職は考えております。  そこで、今回の一般質問ですが、通告順を変更し、遠山町長の進退を質問する予定でしたが、去る3月6日の神戸新聞に、3選を目指すとの記事が載ったことにより、内容を変更し、過去2期の反省点と実績についてお伺いしたい。新聞には、1期目は、借金を減らすことに力を注いだ。2期目には、インフラ整備等に取り組んだとあるが、改めて過去を検証し、質問を行いたい。  当職が考えるのに、今回の新型コロナウイルス感染症のような国難のときほど、執行権者、つまり首長の資質、政治力が問われるものだと当職は理解しています。改めて反省点や課題を伺いたい。  大きく2番目に、令和3年度の施政方針について伺いたい。  施政方針とは、皆さん御存じのように、予算編成をするための骨子となるものです。よって、どのような考えの下、予算編成をしたのか、大変重要であります。  そこで、1点目に、少子高齢化・人口減少問題について伺いたい。昨年、12月に令和元年度の保健統計が発刊されました。この中の出生者数を見て、愕然といたしました。1年間でたった33人でした。この数字は、危機的であり、時間の猶予がないと痛感いたしました。よって、具体的かつ即効力のある答弁をいただきたい。  2番目に、企業誘致施策を伺いたい。  施政方針の中では、空き家工場バンク制度の利活用とあるが、当町内には、大型の工場用地はなく、また利活用できそうな用地は市街化調整区域等の法律規制が多く、多くの田畑は過去の圃場整備事業等で規制が多いのが現実です。この問題をどのような施策をもって解決するのか、伺いたい。  3番目に、JR利用促進問題について伺いたい。度重なる政権交代により、長い時間を要したものの駅前区画整備事業が終了しました。計画を含めると、20年以上の月日を要しています。当時と今では、人口、企業数の数等々、いろんな分野で状況が変わっています。  この中で、JR利用促進問題をどのように解決するのか、南口整備やB&Gへのつり橋、橋上化駅構想と併せて答弁をいただきたい。  大きく3番目に、下水道事業について伺いたい。  当町は、下水道事業が99%完備しており、当時の人口では農業集落排水事業コミュニティプラント事業公共下水道事業と各方面の資金を駆使し、下水道事業を行ったものの、急速な人口減少、空き家等々により維持費が懸念されるところであります。  そこで、1番目に、施政方針にもありますが、施設統廃合計画策定について、財源も踏まえて答弁いただきたい。  2番目に、下水道施設統合計画の全体的な工程、シミュレーションを伺いたい。清流千種川水質資源確保はできたものの、巨額の借金を抱え、今後、人口減少等に歯止めがかからなければ、施設は老朽化し、維持費に一般財源からの繰出しが大きくなることは容易に推測できます。  このような状況をどのような施策をもって解決していくのか。具体的な答弁をいただきたい。  以上、壇上よりの質問を終わります。以下、再質問は指定された席より行いますので、一問一答式で明確かつ具体的な答弁をいただきたい。いずれの質問も緊急、かつ重要ですので、明確な答弁をいただきたい。以上。 ○議長(梅田修作君) 答弁の前に確認ですが、本林議員、通告内容を変えるという旨の発言がありましたけれども、これは議会運営委員会を経て通告制で許可しておりますので、通告内容を変えることは認められません。3番目の町長の進退を問うという、その中の関連質問としてやるということでよろしいですか。 ○2番(本林宗興君) そうです。 ○議長(梅田修作君) 分かりました。町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、自分の評価につきましては、町民の皆様に評価をお願いしたいというふうに思っております。1期目につきましては、先ほど発言があったとおり、なかなか財政的な余裕がなくて、4年間で26億円の借金を減らした。具体的な施策としましては、この後、立花議員から質問がありますが、中学校までの医療費を無償にしようと。ただし、これは所得制限付きで始めさせていただきました。  そして、駅前の最終の換地なんかのところを主にやって、土木事業としましては、岩木の天王橋ともう1つは駅前の公園の整備ぐらいであったと記憶しております。  ただ、2期目につきましては、担当職員の努力のおかげをもちまして、町道上郡川筋線の拡幅事業、野桑の薬師橋の竣工のほか、行財政運営の効率等を目的に取り組んだし尿処理受入施設整備事業や、本庁舎ZEB化整備事業に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、半年開園が遅れましたが、認定こども園整備事業を成し遂げることができました。  反省事項としましては、公約させていただきました中学校給食につきまして、未達成、それから行財政改革につきましても、まだ道半ばだと感じております。ただ、実質公債費比率も17.3というところまで持っていけるめどが立っております。  以上であります。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 私も1期目のときも立候補させていただいて、落選したわけですが、選挙公約、立て看板で一緒に考えましょうという政策を掲げて当選されました。その中で、1期目に町長御自身の中で、どのようなことを一番苦労されたと思いますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) なかなか一言では言いづらいところがあります。当初、我々が入ったときに、非常に混乱しておりまして、県から副町長、衣笠君をいただいて、共に取り組んできました。ただ、当初は予算が組めない状況から始まりまして、本当に私は一番初めに町を元気にさせようということで、川まつりを復活といって上げたのですが、その300万円の予算が、翌日の予算会議であまりにひどい状況で、いまだに言われますが、翌日に川まつりの実行委員会で150万円に減額させてくれと、そういったところまで厳しい状態だったということです。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) お金がないという話はよく出てきまして、実質、私が待っているのは、お金がないと言うと、今の町民の方は上郡町はお金がないのだと、すぐ言うのですが、町長も民間経営されていた。私も民間経営しておると。その中で民間と行政と圧倒的に違うのは、民間の企業でしたら、今、町民の方もテレビを見ておられますので、分かりやすく言うと、みなと銀行のお金でも兵信のお金でも農協のお金でも、どこのお金でも使えると。ところが、行政の場合は、補助金、助成金等、これに使いなさいと、ある程度決まったお金が多いと。  その中で、ある程度、町長が1期に当選されたときに、いろいろ公約とかを掲げた、あれもやりたいこれもやりたいとあったと思うんですね。その中で、自由に使えるお金が全然なかったというのが現実ではないかと思うのです。その点、町長、どうやったですか。過去は。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 反省しなければならないことは、お金がないということは言ってはならないということだと思います。工夫をすれば、国、県からお金をいただけることもあります。ただ、そこは私自身がなかなか民間から入って、戸惑ってしまって、そこまで思いが至らなかった。そこは反省しています。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) それからもう1点関連質問でお聞きしたいのですが、町長、上郡町本社ということで、当初、企業をされていたわけですが、当時、8年前、大半の職員を面識もなかったというようなことでお困りのことはありませんでしたか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) その点につきましては、非常に皆さん好意的でしたので、戸惑いはありませんでした。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 何が言いたいかといいますと、町長が就任されてすぐ、百数十名の個別面談を行ったと聞いております。その個別面談をしようとする風景も町長室の外から見させていただきました。これは私は非常にいい取組だったなと思うんですね。何が言いたいかといいますと、各首長さん、割と行政経験がある方が首長さんになられることが多いかと思うのです。ところが、これは民間の人が行って、こうしたらいいのと違うかというような公約を掲げてなられるのですが、まず、いろんな人事、自分のところの職員、上位団体、県の職員、国の省庁の職員さん、ここらと顔なじみになるということだけでも、結構時間を要するのです。ですから、そこはすぐそういう対応をしていただいた。それは立派なことだと思うのです。  次に、2期目に、各1期目にお金がなかったんで、基金を積み、そして借金を減らしていった。このことで、2期目に、今までやりたかった事業をこなしたということですが、これはある程度ハード面だと思うのですが、それ以外に、町長、御自身でこれはできたなとか、これはちょっと未達成だということをソフト面で構いませんので、ございませんか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 役場の内部的な流れが非常によくなってきたというふうに感じております。1年間の各課の目標を立てて、それを遂行していくのに流れができてきたというふうに感じております。  ただ、人事評価につきましては、少し時間がかかるかなと思っております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) あまりここのことばかり時間を割くわけにいかないのですが、私は町長、2期目の反省点もあろうかと思います。しかし、私は町長に対して、この部分は非常に功績が大きいと思っているのが1点あるのです。これは何かといいますと、インフラ整備、どこそこの橋をやりました。こども園を建てましたというのは、目に見えやすい政策なんですが、実はそれより私が評価していますのは、非常に特に、県との人事交流です。これは今県庁のほうに町長が行かれても、ほかの県の職員の方から聞いても、非常にノーアポででも時間が空いていたらお話をしていただけるとか、予算要求において、ほぼ100%回答に近いような予算要求を受け入れていただけると。ここは一番いい実績だと思うのです。  これを踏まえて、3選を目指される。ほかにも候補者が出られると思うのですが、7月の改選に向けて、3選を目指すに当たって、3期目にやりたいことはどのようなことがございますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) この2期の間で町道の改修要望が積み上がっております。できれば、そこに少し予算を振り向ける状況にできればと考えております。先ほど言いました、県の関係は、私どもは教育長、非常にすばらしい人をいただいておりまして、県の関係がそれによっても非常に良くなってきたと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、選挙になりますので、7月にここに町長がもう一度座られるという補償は何もありません。しかしながら、2期やられたことを本当に熱意を持ってやられるというのであれば、ぜひこれは私の意見で結構なんですが、3期目になれば、後継者育成、人材、小さな町ですので、係長、主査、誰でもいいですよ。一人一人のスキルアップをすることが上郡町にとって非常に大きなことだと私は思っているので、このことはぜひ政策提案ということで、収めたいと思います。  それでは、すみません。次の質問をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 議員の発言にありましたとおり、出生数33人という数字は私自身も非常に危惧するところであります。大きな課題であるとの認識は共通であります。ただ、本町におきましては、特に、進学や就労、結婚等に若年層を中心とする転出が多く、一方で転入が少ない状況にあります。特に、転出におきましては、若年女性の転出が非常に多いということ、そして晩婚化も進んでおります。国全体がそういう状況の中で、上郡だけが人口減少、高齢化が進むことを避けられるかというと、なかなか難しい状況だと思います。ただ、そういった状況を受けた中で、地域活力を維持活性化するためには、いかに地域で活躍できる人材を育て、また呼び込むかが重要であり、そのためには施政方針でも述べさせていただきましたが、地域の特性に目を向け、その特性を生かしつつ、おのおのの個性に応じた様々な多様性が共存できる地域にならなくてはいけないと考えております。  そういう地域になれば、住みたい町、行きたい町として選ばれる町になり、その結果として出生率の改善や人口減少の抑制につながるのではないかというふうに考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) この質問を入れさせていただいたのは、県民局に上がらせていただきまして、副局長席で雑談をさせていただいた中で、資料を県民局で見させていただいたんですね。ここ近隣市町の出生者数の一覧表をグラフで対比したやつを見させていただいたのです。近隣の市町で、例えで言いますと、相生市は何とか横ばいなんです。減っていないのです。ほかのたつの、赤穂、佐用等は日本全体が少子高齢化ですので、それなりに下がっておったんです。当町だけが減り方が極端に減っているのです。これを踏まえて、ここをまず何とかしないと、最後に上郡町自体の存続が町というものがなくなるのではないかと非常に危惧したわけです。  その中で、今度、人口減少問題に対して、具体的にどのような取組をされていく予定ですか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 人口減少等の課題におきましては、先ほど出生数の減少ということは町長も申し上げましたように、十分大きな課題だと認識している中で、御承知のように、人口減少等の課題に対する取組としては、総合計画を指針に重点戦略として位置づけます、第2期まち・ひと・しごと総合戦略に掲げる対策をもって取り組んでいきたいと思っておりまして、第2期の総合戦略におきましては、施政方針にも上げておられる地域の元気づくり、それから社会増対策自然増対策、そして長寿社会の実現という4つの課題の視点をもって、それらの課題をパッケージ化したプロジェクトを7つ用意しておりまして、それらを着実に進めていくことで、この課題に対応していきたいというふうに思っております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 企画政策課長から施政方針の中に書いてある重点施策ということで出たのですが、町長、先ほどの実績の中で認定こども園はコロナの中でやむなく9月まで延期、開園が遅れたのですが、本町は教育に力を入れられるということを柱として、町長はこども園に着手されたと認識しているのです。そうなったときに、先ほど相反する意見ですが、相生市さんは横ばいになっているという現状を見たときに、確かに上郡から相生へ引っ越された、第2世帯、第3世帯の方がいらっしゃいます。  聞きましたら、例えば、新婚カップルなどの家賃補助だとか、例えば、お子さんができたときに、妊娠中のマタニティタクシーチケットだとか、いろいろな施策で言葉は悪いのですが、ばらまきということをやられているのですが、一方、その裏で教育は非常に相生は弱いと思っているのです。これを教育で取り込むには、教育長は非常に全国的に頑張っていただいているのですが、勉強、成績のいい大学に入るというのを目的とする教育ではなくて、例えば、郷土愛であるとか、地元愛であるとか、お父さん、お母さんをどう思うか。おじいさんおばあさんをどう思うか。いわゆる社会教育というものが非常に重要だと思うんですが、ここらのお考えはどうですか、改めて。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 教育が非常に重要だということは、上郡のタイトルにある「夢ひらく教育」、子どもの可能性を最大限引き延ばしてあげることが教育の一番大事なところだと感じておりまして、今回、詳しくは企画政策のほうから説明させますが、中学校に対して企業のプロジェクトを導入させていただいたのも一環だというふうに感じております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) それともう1つ、施政方針の中の大きな3番の社会増対策ということを書かれているということは、他市町に比べると、お年寄りが亡くなられて、新しい子が生まれるという、数が比例しないという自然減少よりも明らかに上郡町の場合社会減少が多い。いわゆる町外転出。先ほどありました結婚されない方も男女共に多いです。そういったこともあるのですが、まず結婚するのに、若い世代がすぐおっしゃるのは、何もないとか、買物に不便だとか、そういうことをすぐ若い世代は言われて、昔でしたら3世代同居などは上郡町では当たり前だったんですけど、その当たり前が当たり前ではなくなってきている。  だったら、多少交通の便、利便性です。一番西の端ですので悪いのだけれども、地元が好きなんだとか、例えば、お父さん、お母さんと一緒に。というのは、私はお寺のこともちょこちょこさせていただくんですけど、おじいさんおばあさんと一緒に育っているお子さんというのは物すごく素直というか、いい子が多いのです。割と近くなんだけど、別居しているというお子さんは、ちょっと線路を外れたときに、なかなか戻ってきにくいと感じているのですが、町長、そこらはどう思われますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) なかなかその意見に対しては回答しにくいと思います。やっぱり子どもの時代に一番大事なことは、まず自立、そして友達を作る。そして、周りに目を向けるという、これはボーイスカウトでやっていることですが、そういったことが子どもたち全員、教育できれば解消できるのではないかというふうに思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、ここらは意見なんですが、ぜひ人口減少、特に少子高齢化、出生者数が少ないのは待ったなしの時期が来ていると思っておりますので、できたら教育を柱にする。ここは動かさないで、教育でも先ほど言いましたように、受験勉強ができるという話ではなしに、田舎の良さを取り込むとか、この施政方針で取り組まれているのですが、起業するのに税制のシステムだとか、お金のもうかるシステムとか、そういう商売人とか、自分で経営をするというような教育、それから教育長が力を入れていただいているのですが、上郡中学校は特にスポーツということでは、全国的に名が知れているのです。だから、例えば、世界的に活躍するようなプロスポーツ選手が、上郡の住民となっていただけるということは非常に誇らしいことがありますので、これは意見で結構なので、ここらにすぐ手をつけていただきたい。新年度早々つけていただきたいと思います。  それでは、企業誘致関係をよろしくお願いします。
    ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 市街化調整区域につきまして、議員も御存じのとおり、開発を抑制する区域であり、様々な法令等により、厳しい基準となっていることは承知しております。しかしながら、兵庫県では市街化調整区域におきまして、制度の弾力的運用を図るなど、内容にもよりますが、可能となることもありますので、県と協議をさせていただきたいと思います。案件が出た場合です。あと詳細については、担当課長より説明をさせます。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長(山本正利君) 市街化調整区域につきましては、道路や排水設備等の公共施設の整備が不十分な地域におきまして、無秩序な開発が行われますと、周辺の浸水被害や騒音など、住環境の悪化や既存道路への過大な賦課、開発周辺への生活環境への影響が危惧されたり、場合によっては町に新たな公共投資を求められるケースなどが考えられますので、ここで市街化調整区域につきましては、開発を抑制し、乱開発を防ぐ役割を果たしております。  また、都市計画法だけでなく、他法令による規制もございますし、立地条件や災害危険区域の指定状況など、様々でございますので、一概に都市計画法による計画だけでないと考えますが、市街化調整区域における建築となりますと、基本的に開発行為となりまして、兵庫県の開発許可が必要となりますので、許可権者であります兵庫県や各種法規制の関係機関と調整しながら進めていく必要がございます。  また、既存の事務所の拡張であれば、増築の規模や事業開始の稼働年度など、要件はございますが、それらに合致する計画であれば、増築も可能とは考えております。なお、既存の建物を利用される場合では、従前の許可条件によっては用途変更が必要な場合もございますし、場合によっては用途変更できないこともございますので、注意が必要だとは考えております。  基本的に開発許可は県の開発審査会により審査されることになります。町が許可権者ではございませんので判断することはできませんが、先ほど町長が申し上げましたように、兵庫県では市街化調整区域において、特別指定区域の区域制度の弾力的運用を図られておりますので、市街化調整区域であっても、地域に必要なものであれば、その制度を活用して開発していくことも可能となるものもございます。  具体的な計画がございましたら、個別の案件として県と協議していくことも可能でございますので、御相談いただければと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これは、施政方針2ページの下段のほうに、「空き工場等バンク制度による」という言葉が出てきたので、この質問をさせていただいているんですが、市街化調整区域でも、開発行為等によって私当然、建物が建設できるのは重々承知しています。ところが、その場合に、ある企業が打診なり、相談に来てから、実際着手するまでどれぐらいの時間がかかると思われますか。それは市街化区域とは明らかにスピード差があるのです。町長、その点どうですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 実際、上郡でも取り扱った案件があります。そこの案件でも、2年半ぐらいかかりました。あるいは廃校の跡などは半年以上協議を重ねながら、途中でやめられたというのがあります。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) そうですね。私が言いたいのは、施政方針の中で比較的就農、農業方面に力を入れると。去年の3月も同じ質問をさせていただいて、農業のほうにしっかり力を入れていきますという答弁をいただきました。それはそれで構わないのですが、大型工場が来る場合に、企業というのは、いろんなデューデリジェンスとかやりますので、この町だけ必ず来ますという観念では、計画を立てないのです。候補地は3つぐらい立てるのです。その中で時間がかかってしまうという点で、外れてしまう。これはあり得ると思うのです。ですから、事前に規制緩和をやっておきませんかということを御提案したいのですが。その点、どうですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 上郡町は赤穂市、相生市とともに、西播都市計画区域に定められております。区域区分につきましては、兵庫県が維持していくという方針を打ち出しておりますので、市街化調整区域の廃止については、難しいと考えます。町の発展につながるような具体的な開発協議があれば、周辺集落への影響を鑑みながら、協議時間の短縮を図れるよう関係各機関と協議を協力したいと思っております。また、開発要件の緩和につきましても、県に対して要望を行っていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 開発要件の緩和などというのは例えば、特交扱いしてくれとか、そういうことになると思うのですが、実際、去年も質問させていただいたのですが、相生市さんも実は企業誘致の話がそこそこあるけれど、相生市さんの場合は実際、土地がないのです。赤穂市さんも工業専用地域というのを海浜のところに設けているのですが、ほぼ土地がない。赤穂市さんの場合は、市街化区域内にまだあるのだけれども、値段等と環境の問題もあって、オーケーが出ない。これは大型の企業の場合の話をしているのですが。そうなってきたら、西播都市計画区域、西播都計というものでくくられています。一度、赤穂市さん、相生市さんと意見を交えて、西播都計として県に緩和してくださいという働きをやるつもりはございませんか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 私が当選した初めてのとき、1期目の早い時期に、相生の市長から、副市町長で話合いをしたいという申出がありました。ただ、その3か月後ぐらいにまた市長から単独でやれる見通しが立つので単独でやりますという御返事をいただいてから、今日まで何もないのです。協議は市町によって違うのです。御存じのように、赤穂市の場合はインターを降りたところで開発をやっておりますし、相生の場合はほとんど土地がない状況、上郡町につきましても、工業団地がなくなりましたので、ほとんどないという状況です。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) ここで言いたいのは、確かに要望があればそのときに協議するという考え方もあるのですが、鶏が先か卵が先かの議論にはなるんですけれども、あらかじめ緩和しておかなければ企業は目を向けてもらいにくいという観点が1点あります。行政側からすると要望もないのに、県にも打診に行けない、ほかの市町とも話ができないというところがあるのですが、町で一番難しい判断だと思います。思うけれども、これは先にやっておかないといけないと思うのです。例えば、秋田県のような米を中心に皆さん、それで利益を生んでください、それで生活してくださいという体制があるのならいいのですが、上郡の場合、悲しいかな、農業方面も大型農家といっても他府県に比べれば、はっきり言って耕作面積は知れています。  工業といっても、工業用地がないという中途半端な立ち位置なので、どちらへでも振れるように、あらかじめ緩和するつもりじゃないですかという質問ですが、この点どうですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今の御質問に対しては、あらかじめ用意することは今の段階では難しいと感じております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これは時間がないので意見で結構ですが、市街化調整区域の話をするのですが、市街化調整区域にはもう1つほとんどのところが圃場整備をやられているのです。農業振興地域の上、農振農用地というのがあるのです。これを解除しようと思ったら、普通の事案ではなかなか解除させてくれない。解除させてくれても、物すごい期間がかかる。そしたら企業は逃げますよ。企業が遠山町長が知り合いですから、絶対上郡に来ますよというように、絞ってくる企業はないと思うのです。それなりの資本を投資するわけですから。ですから、これをやっておいていただきたい。それともう1つここの企画政策課長でもいいのですが、空き工場バンク制度ですが、ここらへんで見る限り、去年も言いました。大きな工場が来られそうな検討があるところ、用地としては今のジャパンパイルさん、旧太陽コンクリートさんぐらいしかないと思うんです。  ですから、行政のほうが主導して、売るつもりはありませんか、貸すつもりはありませんか、上郡町に協力していただけませんかということをぜひ町長、行政主導でアポを取っていただきたいと思います。  次、すみませんけれども。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 町外に多くの進学や就労の機会を求めておる本町におきまして、鉄道は重要な移動手段であり、また交流人口の促進にも重要な役割を持つものと考えております。そのために、JR西日本に対して、要望活動を通じて利便性の向上を今後も訴えていきたいと思います。ただ、これまでの要望活動におきましては、JRは鉄道経営の維持存続において、現行輸送量に十分な余力がある状況下で運行便数の増加や延伸等は考えられないとの見解を示しておられます。町内の交通の充実によるJR利用の促進を図りつつ、JRや関係機関との対話機会を通じた総合利益につながる取組の研究、提案などにより本町の生命線でもある鉄道交通の利便性の確保に努めてまいります。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これは再三聞いている問題で、JRも民間企業ですから、利益が生まれない。現在の輸送量が十分であるという答弁は崩さないと思います。  ここで方向を変えて質問をしたいのですが、有年なども国道の拡幅事業にひっかけて橋上化しました。その中で、こういう田舎の駅を橋上化する場合は、上郡町なら上郡町がお金を出しなさいということになります。その場合に、お金の問題は置いておいて、仮にあそこを橋上化駅ができて、南口が整備されて、B&Gに橋がかかって、お金の問題を置いてですよ。町長、乗降者数等が上がると思われますか。あまり変わらないと思われますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 乗降客数につきましては、そんなに増加は見込めないというふうに思います。特に、駅裏の場合は、全く今整備がなされていないので、本当に莫大な資金が要ると思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、僕は非常に利便性が上がると思うんです。お金のことは置いておいてですよ。駅をもう少し東へやる。南口を整備する。B&Gに橋をかける。例えば、教育長は特に教育現場で、例えば、剣道のほうでは有名です。恐らく、全国から試合も来られるでしょう。その多くはJRを利用されると思います。今、B&Gに行くのはどうですか。遠回りして橋を渡らないといけない。目の前に見えているのに。そうなってくると、いろんな催物とかで、定住じゃなしに、来るお客さん、必ず増えると僕は思うのです。ですから、そこは町長、効果がないと思われたら何もできないので。そこを一度しっかりと考えていただきたいのですが、再度いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、駅を東に移すとかいう話はなかなか実現不可能じゃないかというふうに思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) すぐには実現も不可能ですし、恐らく10億円やそこらの金はすぐ出ていくから不可能だと思うのですが、それまでに本当にやったらどうですかぐらいの前も言いましたように、調査費とか、そこら部分のことはできるのではないですかと去年も質問を打ち切らせていただいたのですが、改めてどうですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 我々が都市計画という図を当選してすぐに見させていただいた中では、橋上化駅が描かれております。ただ、その時期と比べて、なかなかそういった大きな絵を描くのは難しいというふうに思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これはなぜ言うかといったら、前段でも述べさせていただいたのですが、たられば論になるのですが、20年以上も前に福井町政のときにちゃんと南側につり橋をかけた図面がまだ企画のどこかに残っておると思います。  区画整理も福井町政下では、短期間でやろうとしていたのです。今より多分借金が多かったかも分からない。ところが、たられば論で申し訳ないのですが、財政指数を表す標準財政規模が僕は小さくなっていなかったのじゃないかと思うのです。ということは、人口が減っていない、町外流出も少ないということになったら、国調人口1万4,000人切ったようなことを書いていますけれども、これが1万7,000人ぐらいの下げどまりでいたならば、お金がないという、借金を一生懸命払わないといけないという現象はもう少し緩和されていたのじゃないかと私は個人的に思うので、せめて調査ぐらいはしていただきたいというのが本音なんですが、ここはどうでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) なかなか前向きの意見を取り入れられなくて大変申し訳ないのですが、現状では調査費を置くことも難しいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) ここは、町長じゃなくてもいい。企画政策課長に聞きたいのですが、公共交通の再編をやりましたよね。あのとき、町民アンケートをしました。あそこへJRの橋上駅、皆さんどう思われますかと1つ書いてくれていたらよかったんです。そんな調査費云々というレベルじゃなかったんです。  そうしたら、駅の橋上化したときに、どれぐらいの効果があるんだ。あまり町民は望んでいないのだ。どちらかはっきりするじゃないですか。その点どうですか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 言われているのは、サウンディング調査みたいなものができないかということですが、サウンディング調査をするに当たっても、ある程度の方向性を持って、意思決定のプロセスとして実施するものでございますので、そこの方向性が今、町長が申されましたように、今の段階では考えられないということですので、そこの調査までは現時点でできないと思っております。そういう部分を、先ほど公共交通の住民アンケートの中で、加えるべきではなかったのかということですが、また、公共交通の考え方と取るべき情報とそういう事業をするためのものというのは違う面でのことだというふうに思っておりますので、例えば、自由意見として、毎年やっている住民満足度調査等においてそういうことも含めて、御意見を住民の方から頂くことは可能だと思いますが、現時点で、そういう方向に持っていくんだという方向性がない中では、調査の実施というのは考えにくいということでございます。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 最後、意見で結構ですが、サウンディング調査云々まで言っているのですが、もう終わってしまっているので、今さら言っても仕方がないので、企画政策課長のことから住民満足度調査とか、ほかに調査をする機会があるので、そこに一言加えてもらう分には、私はそんなに費用もかからないと思います。ですからその中で、なぜかというと、今回、公共交通も大きなお金をかけて見直そうとしています。それの発射地点、基幹はどこかというと、上郡駅です。上郡町では、第二のサブステーションとなるところが、3月28日にありますけれども、テクノの上に交通拠点ができます。この2つのほうの一番基の上郡駅がどれぐらい重要かというのは、町長、私が言うまでもなく御存じだと思いますので、お金のかからない調査の仕方もあると思います。ですから、橋上化、南駅周辺です。駅整備事業について、住民満足度調査でも何でもいいのですが、これはぜひやっていただきたいと思います。これは意見で結構なので。  次、公共下水の件、お願いします。 ○議長(梅田修作君) 上下水道課長。 ○上下水道課長(種継 武君) それでは、下水道事業についてのお答えをさせていただきます。下水道事業が抱える大きな問題としては、大きく2つございます。議員がおっしゃるように、第1には、人口減少、高齢化社会が進むことによる収入の減少であります。全国的に国土交通省が作成した資料では、人口は2060年までにはピーク時の7割まで減少するというふうに予想をされています。下水道が普及しまして、性能のよい施設があったとしても、そこに居住をして利用する人がいなければ、下水道使用料収入が減るということになります。これがまた、維持管理費に充てられる財源が減少するということになります。  第2に老朽化の問題がございまして、下水道の普及は進んだのですが、施設の老朽化も進んでおりまして、管路など耐用年数が比較的長いものを除きますと、特に機械設備等は耐用年数を超えているものも多くございます。深刻な課題となっております。これらの問題を解消すべく、施政方針にも書いてありますように、執行体制の確保や効率的な事業運営によって、下水道事業の持続のために、様々な取組が必要であると。その中で、施設の統合を検討していこうということで、現在、当町では、公共下水道と農業集落排水事業の区分で、それぞれ生活排水処理を行っておりますが、これらの処理を公共下水道に統合することによって、既存施設の廃止を行って、そのランニングコストを抑えるということができると考えております。  来年度、令和3年度から施設統合計画策定に着手いたしまして、統合に関わる費用や今後の維持管理費等のコストを比較して、最適であると判断ができれば、今後統合に向けて事業を進めることを検討する予定としてございます。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、この質問は、先ほど人口減少問題と並立して、当時、農林水産省の農集排、厚生労働省のコミプラ、それから公共下水という形でやったのですが、当時、計画を策定して着工した当時は、今ほど人口が減るということは概念になかったと思うのです。ところが、特に、先ほどの人口減少問題でも触れさせていただきましたが、急激な減少。そうすると、維持費が莫大なものになる。そして、作って、30年近くになる施設もあります。そうなってきますと、維持修繕費がかさむと。その中で、町長、これは時間もあまりないのですが、上郡町というのは割と南北に川の流れが、その枝川、鞍居川も安室川もちゃんと自然勾配がついているのです。ほかの他市町に比べたら、統廃合、一元化がやりやすい市町村だと思っておるんです。  その中で、例えば、一番近いのであれば、尾長谷の農集排、岩木のコミュニティプラント、すぐそこまで下水の本管が入っていたら、そんなに莫大な費用がかかってこないと思うのですが、これをどれぐらいのスピード感を持ってやられようとしていますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 種継課長から説明があったように、既に検討には入っております。できるだけ早くにつなげられるところは、つなげていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これはもっと昔、平成元年以降ぐらいをたどれば、普通、くみ取り、もしくは単独浄化槽であったと思います。単独浄化槽の場合は、BODが90ppmでやりなさいと。これでは生活排水が結構、250ppmとか200ppmが出るので、合併処理を推進しようということで、補助つきの合併処理をやっていた時期もあるのですが、それでも20ppmという数字なので、結局、公共下水にしたら清流千種川が守れるのではないかという観念から当時はやられたと思うのですが、再三になるのですが、このままにしておくと、本当、維持費に一般財源からの持ち出しが、下水道公営企業会計をしました。これが最終的に一般会計からどんどん持ち出さないと、もたないということがあるので、早めにできるところから着手していただきたい。これも財源がどうなんですか。補助とかは使えるのですか。 ○議長(梅田修作君) 上下水道課長。 ○上下水道課長(種継 武君) 財源につきましては、先ほどお答えいたしました統合計画の検討業務の中で、できる限り、有利な財源について検討いたしまして、今現時点で、お答えできるものにつきましては、先ほど言われたように国庫補助、それから企業債、下水道事業債が主なものというふうに考えております。  先ほど言いました令和3年度からかかります検討業務につきましては、下水道施設統合検討事業につきましては、社会資本整備総合交付金というものを活用させていただいて、これは補助率2分の1でございますが、実施することとしてございます。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これは早急にやっていただきたいと思います。もう時間がないので、最後終わりにさせていただくのですが、下水道事業もそうですが、何でこうなったかといったら人口減少です。この町が2万人都市、2万5,000人都市になっていたら、老朽化の整備ぐらいで済んだでしょうし、財源もあったと思います。今日質問させていただいた内容は、特に人口減少、企業の問題、下水の問題等々は、いずれも緊急を要する問題だと思っておりますので、本日の私の質問、それから政策提案を今後の施策に反映していただくようにお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 通告1番、議席2番、本林宗興君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午前11時15分。    (10時58分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (11時15分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告2番、議席7番、田渕千洋君に許可いたします。  田渕千洋君。 ○7番(田渕千洋君) 皆様、こんにちは。7番、公明党の田渕千洋でございます。議長の許可がございましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。  関西の緊急事態宣言は解除されましたが、関東では2週間延長されるなど、いまだコロナ禍での生活が続いております。新型コロナの感染終息に向けて鍵を握るのがワクチンです。いよいよ医療従事者からワクチン接種が始まりました。4月からは65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方、高齢者施設などの職員への接種が順次行われる予定です。  ワクチン接種の実施主体は自治体となります。町民の皆様も様々不安に感じておられることと思います。ワクチンの供給の時期など、情報が日々変わる中ではありますが、現時点での本町としての実施計画について伺います。  次に、がん患者アピアランスサポート事業について伺います。  がんは、医療技術の進歩により生存率は年々上昇していますが、治療の過程で肉体的、精神的苦痛を伴うことが多々あります。その要因の1つとして、傷跡や脱毛など、外見の変化が挙げられます。特に女性は手術により乳房を切除したり、抗がん剤で頭髪が抜け落ちたりした患者は、学校や職場などで周囲の視線が気になり、学業や仕事に専念できなくなったり、復帰を断念したりするケースがあると言われています。そこで、兵庫県では、抗がん剤の副作用による脱毛など、がんに悩む患者を支えるため、2021年度、医療用ウイッグの購入費などを一部補助する制度を創設しました。  特に、「AYA世代」と呼ばれる30代の若年層や働き盛りの世代は、外見の変化に精神的な負担を感じる患者が多く、金銭支援を図ることで、生活の質の向上を目指しています。10万円以上するウイッグや人工乳房を自費購入する患者も多いことから、経済的な負担を軽減するとともに、心理的な面でも患者をフォローするため、かつらだけではなく、人工乳房や乳房を保護する補正下着も対象にするということです。対象は、前年の所得額が400万円未満のがん患者で、性別や年齢は問わない。県・市町と利用者が購入額の半額ずつの負担となります。  がんになっても、生き生きと社会で活躍できるよう、患者を支えるための施策として、本町での取組を伺います。  また、本町では、AYA世代のがん患者が将来的に子どもを産み育てることができるよう希望を持ってがん治療に取り組めるよう、がん治療に際し行う妊孕性温存治療を支援する制度を昨年より実施していますが、実施状況、住民周知についての状況を伺います。  不妊治療ペア検査助成事業の取組について伺います。  国内で不妊治療を受ける夫婦は5.5組に1組と言われています。WHOの発表によりますと、不妊治療に臨む原因男女比は、女性だけに原因があるのは41%、男性にだけに原因があるのが24%、男女共に原因があるのが24%となっています。すなわち、男性に何らかの原因があるのが48%にも上ります。妊娠するのも出産するのも女性ですが、妊娠しない原因の半数が男性にあることから、不妊に悩み、診断や治療を受けようと考えるならば、夫婦で同時に検査を行うことが大切です。しかし、不妊治療を受ける方々は、その重い経済的負担、治療と仕事の両立など、社会的苦悩、身体的苦悩や精神的な不安や焦りなどに悩みながら、治療を受けています。  2022年から不妊治療への保険適用が実現されることになりましたが、保険収載されるまでの期間、保険適用時に受けられる支援に見合った程度で現在の助成制度を充実する必要があることから、兵庫県では2021年度予算に、不妊治療ペア検査助成事業を盛り込みました。本町の取組を伺います。  最後に、男女共同参画事業について伺います。  令和3年度施政方針のテーマは、「一人ひとりが、なりたい自分になれる暮らしの実現に向けて」とあります。人口減少、超少子高齢化の進む本町にとって、地域の活力を持続し、発展させるためには男女の個人としての尊厳を重んじ、性別に関係なく、世代にとらわれず、互いの人権を尊重し、個性と能力を認め合い、一人の人間としてあらゆる分野で能力を発揮できる機会を確保することから始まると考えます。  少子高齢化による労働人口の減少や国際化、情報化の進展といった社会の変化は男女を取り巻く環境に大きな変化を与えています。とりわけ、女性の社会進出は目覚ましく、あらゆる分野において、その力はなくてはならないものとなっています。  このようなことから、「男は仕事、女は家庭」といったような性別による固定的役割分担意識にとらわれず、地域、職場、家庭などでそれぞれの個性と能力を発揮できるような社会づくりが必要であるのに、兵庫県下41市町の中で、なぜ本町だけが男女共同参画事業の推進に取り組まないのか、甚だ疑問であり、町長の見解を伺います。  質問は以上です。再質問は所定の席から行います。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 新型コロナワクチン接種につきましては、議員の発言のとおり、予防接種法上、地方自治体が実施主体として接種する必要があります。ワクチンの配送時期が具体的に見込めず、当初の接種スケジュールを修正して対応しているのが現状です。町としましては、接種後の副反応にも対応できる体制を整えるとともに、周知に努め、ぜひとも多くの町民の皆様に接種していただきたいと考えております。  なお、赤穂郡医師会におかれましては、この場をお借りして、ワクチン接種において多大な協力を得ていることに厚く御礼を申し上げます。詳細につきましては、担当課長に答弁させます。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長
    健康福祉課長(国重弘和君) 私からは、初めに高齢者向けのワクチンがいつ頃届くのかということで御答弁させていただきたいと思います。当初は、高齢者の接種ですが、国のスケジュールに合わせまして、3月開始ということで準備を進めておりましたが、4月以降に修正されたというのが報道にあるとおりでございます。その後、2月24日付で厚生労働省の予防接種室というところから事務連絡が参りまして、兵庫県に対しまして、4月5日の週には2箱、接種回数にして約2,000回分になります。それから4月12日の週、それから19日の週にそれぞれ10箱、計20箱で接種回数にして約2万回分ということの送付があるという通知があり、現在に至っているというのが現状でございます。  なお、この数量ですが、先ほど申し上げましたように、兵庫県に対して配送されるという数字でございまして、当町への配送見込は早くて4月末頃ではないかと思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 先ほど、町長が言われましたとおり、医師会の皆様、また医療関係者の皆様に本当に力を支えていただいて、私も感謝の思いでいっぱいであります。これからも本当にいろんな面で支援していただきたいと思っております。ともどもに感謝してまいりたいと思います。  先ほどのワクチンの配送についてでありますが、日々国のほうも対応が変わっているということで、なかなかやりにくい状況であると思います。補正予算の中で、印刷代等も盛り込んだ覚えがありますが、それについても発送時期等も考慮されるかと思いますが、一番皆さんが考えて気にされておられるのは、そういう変化の中で、町としてはどういう対応をしてくれるのだろうということが一番気にかかっておられることかと思いましたので、そういった一応の詳しい日付までは結構ですので、スケジュール、流れというものを計画されているようでしたら、そこを御紹介していただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) まず、議員が御指摘あったように、高齢者から接種ということになるのですが、高齢者向けのワクチンの配送があった場合と仮定しまして、お答え申し上げます。あった場合ですが、ワクチンの配送時期に関わりませず、町としては現物のワクチンの量を確認してから、最初に予約業務をやるという段取りにしております。やるのですが、町としましても、実際にワクチンの現物を確認しない限り、予約ができない。その量に対応した接種人数が見込めないということから、予約業務が行えないと考えております。逆に、量が確認できれば、すぐさま予約は開始するということになりますが。ワクチンの配送量が見込めるような状況になった段階で必要に応じまして、赤穂郡医師会とも再度協議するなどしまして、接種スケジュールを示していきたいと思っております。  いずれにしましても、国のスケジュールどおり、65歳上から開始するということには間違いございません。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) では、流れとしてはそういう流れになっているということでありますが、接種場所、また集団接種と個別接種というものが予定をされていると思いますが、そのあたりの具体的なことに関しては、保健センターを中心にされるのでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) ただいま議員の御指摘がありましたように、お知らせもしておりますが、保健センターを含む生涯学習支援センターを中心にというふうに考えております。上郡町の接種計画の概要をこの後、御紹介しますが、その前に厚生労働大臣のほうから指示があったという予防接種法上ですが、その内容については、御承知かと思いますが、御紹介だけさせていただきます。  予防接種法による厚生労働大臣の指示としましては、対象者、接種期間、使用するワクチンという3種類の指示が出ております。対象者につきましては、上郡町区域に居住する16歳以上の者、それから接種期間は令和3年2月17日から令和4年2月28日まで。それから、使用するワクチンですが、現在のところ関係法令によりまして、令和3年2月14日に、ファイザー株式会社が承認を受けたものに限ると、現在このようになっております。  上郡町の接種計画ですが、ただいまの厚生労働大臣の指示を受けまして、上郡町の計画は次のとおりとなりますので、御紹介申し上げます。  先ほどの議員の御指摘にもありましたように、接種場所といたしましては、保健センターを含む生涯学習支援センターのほうで、基本的には集団接種を中心にやっていきたいと考えております。  接種日と接種時間ですが、接種日は、新年度が明けまして、4月以降になりますが、土曜日と日曜日、それから接種時間は土曜日は午後2時から午後6時まで、日曜日の9時から12時までということを予定しております。接種の予約ですが、保健センター内に予約、その他もありますが、受付に係るコールセンターというものを3月下旬頃をめどに設置し、対応したいというふうに考えております。  再度になりますが、予約の受付でございますが、上郡町にワクチンの配送、現物を確認してからということに限らせていただきたいと思っております。  その他としまして、集団接種のほか、個別接種のほうも受けられるような体制を調整中ということ、それから副反応への対応ですが、これも報道等で皆さん御存じかと思いますが、接種後15分から30分程度はその場でとどまって医療関係者の観察を受けてもらうようなことを上郡町でも予定しております。  また、併せて、まだ参っていないのですが、消防署にも個別に協力要請と、いざというときのために協力要請も行おうと考えております。本計画ですが、ワクチンが安定的に提供されるようになった、配送されるようになった場合のことでありまして、現在のところ高齢者の接種開始時期を見込むのはちょっと難しいかなと思っております。  接種の予約数に応じまして、接種会場をある意味、規模を縮小するということで、保健センターのほうへ移すということも検討している次第でございます。いずれにしましても、町の広報誌、また、えんしんネット等、それから実際に接種が始まりますと、広報車等、そのようなものを使いまして、接種の呼びかけを行いまして、1人でも多くの方に接種していただきたいというふうには思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 落ち着いたら保健センターのほうにも移動するということで、集団接種を予定されているということですが、ワクチンが運ばれてきたときの冷凍庫というのがありますね。あれは保健センターでよろしいのですか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 厚労省のほうにも、こちらのほうから回答しておりますが、一応、保管場所は保健センター、もう1つ詳しく言えば、接種会場を同じ敷地の中の生涯学習支援センターで予定しておりますので、そこにも町のほうが購入しまして、一時的であれ、接種までの時間がありますので、生涯学習支援センターのほうにも若干冷蔵庫を置きたいというふうに考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 保健センターのほうに予約受付に係るコールセンターが設置されるということを言われましたが、それは3月下旬に設置するということで、対応するということですが、これは予約専門のコールセンターになるのでしょうか。いろいろ町民の皆様には、不安に思われることも多々あると、そういったことに対する相談はそこでは受け付けてもらえないのでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 国、県、町のほうのコールセンターの設置状況ですが、これは御承知のことかと思いますが、御紹介だけしておきます。国のほうにおきましては、2月15日に設置をしておる。県のほうにつきましては、この先ですが、3月15日で町のほうは先ほど言いましたように、3月下旬頃という時期に設置予定ということでございますが、それぞれコールセンターの役割というのが一応、このようにやろうということは決まっております。  国のほうにおきましては、大きく接種に関する業務の施策、方向性、そのような質問があった場合、それから県のほうにおきましては、内容によりますが、医学的な知見が必要な場合、例えばですが、接種して3日たっても腫れが引かないと。受診する必要があるのかというようなこと。それから、町のほうのコールセンターの役割としては、どこで接種できるのですかと。それから、例えば、接種券をなくしたんですけどと。今の問合せによって機械的な内容でお答えするようなことは考えていない。うちのほうも保健師がいますので、若干のお答えはできるかなと。それでも最終的には責任問題にもなりますので、それは県のほうと調整して、お答えは振り分けさせていただいて、回答させていただこうということで思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 分かりました。それでは、内容によって、振り分けて相手の方にお話をしてくださるということですね。  それでは、次に、他市町では淡路市さんに伺ったのですが、高齢者の方が接種をされるので、移動についてタクシー券を出すとか、そういう検討をされている市町もあるんですね。国の補助、助成のコロナのワクチンのお金の中に、移動費に使ってもいいというような項目があったと思うんですが、上郡町としてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 当町におきましても、高齢者の方の負担軽減、それから移動を補完するという意味合いで、送迎バスのほうを考えております。今のところ、関係する課や事業者と調整中ということですが、若干詰めがまだできていないというのが現状でございます。このようなことの調整を進めまして、多くの方に受けてもらい、それからいいものにしたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 高齢者が対象になってくるので、上郡町も広いですし、予約制を取る中で、なかなかやりにくい点が多々あるかと思いますが、高齢者のことを考えると、そういう体制というのは大事になると思いますので、いろんな熟慮を重ねていただいて、ぜひ有効にお金を使っていただきたいと思います。  公明党といたしましても、今回のワクチン接種につきましては、いろいろ国のほうが変わっておりますので、実施主体である自治体にいろいろお問合せをさせていただいている機会が今回ありまして、私も公明党の議員として、担当課のほうに調査依頼をさせていただいておりますが、お忙しい中、御協力をいただき、本当にありがとうございました。  その中でお聞きした中で、かかった費用は全部国が持つというふうに総理の答弁も引き出すようになりましたし、国内でワクチンができればいいのじゃないかということで、そういった製造会社との交渉も公明党のほうでさせていただくという現状があります。それぞれの意見を聞きながら、本当により良いものが円滑に実施できるように、皆様にとって安心安全な接種になるように、これからも頑張っていきたいと思いますので、御協力願うことがあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。  それでは、次に、がん患者のアピアランスサポート事業についてということで、先ほども言いましたけれども、本年度の県の予算に取り組まれたということで、上郡町としての取組はどのようになされるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 先ほど議員から御紹介がありましたけれども、県の事業として、兵庫県内でその事業を実施する市町村へ県が補助するという制度上の枠組みはそういう枠組みになっております。2つ御紹介ありましたが、がん患者アピアランスサポート事業、もう1点は、不妊治療ペア検査事業ということで、上郡町におきましても令和3年度事業として開始しようと、先ほど言いましたように、県の補助があり町の費用を加えて対象者のほうに助成させていただくという制度になっています。町のほうが手を挙げない限り、県から補助金がいただけないという事情もございますので、それと困っておられる方はたくさんいらっしゃる。人口規模からいえば、上郡町では少ないのか、もしかしたらいないかも分かりませんが、制度上は整えておくべきということで、協議させていただいて、新年度以降はこの事業を実施しようという取組を考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 該当者がいないにこしたことはないのですが、やはり見えないところ、女性の乳がんの場合ですと、乳房がなくなったりとか、本当にいろんなケースがあります。それは表立って言えないことで、悩んでいらっしゃる方はたくさんいると思うのです。特に、すぐ見えるウイッグの件につきましては、女性として髪の毛がなくなるということは本当につらい思いで、それが自然に見えるものを使おうとすると、なかなか高額になってくるんですね。それでも頑張って整えようとされる、そういった方たちがどこかでみんなが分かっているのではないかという不安も抱きながら生活をしていく。そういった心のケアをするのに、そういった県の補助であるとか、町の補助であるとか、そういうものが生きていく、そういう体制を作っていくこと自体が本当に良いことだと思うのです。これで利用がないということは本当にいいことですが、こういう万全の体制を作って、皆さんを守っているんですということがすごく大事なことになると思いますので、ぜひやっていただきたいと思うんです。  先ほども今年度予算でありますが、前年度予算の中でがんに関して、若年性の患者の妊孕性温存治療費助成というのがあったんですね。去年、何も質問は出なかったので、スルーになってしまったのですが、若い女性、AYA世代の女性にとってはすごく大事なことでありますし、また、若い男性もそうであります。がん治療をする前に精子だったり、卵子だったりを温存しておいて、元気になったときに、子どもができるようにというすごい大事なことだと思うので、そういうことに関する助成も去年はしていただいております。これも本当に大きな事業だと思うんですが、これについてなかなか知られていないと思うんです。その状況はいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 今の若年がん患者妊孕性温存治療費助成事業ですが、ほかの上郡町の私が受け持つ部分の施策のほうは周知しておるつもりではおるんですが、若干、周知のほうも足りないのかなと思っております。町の媒体のほうは各種持っておりますが、そちらのほうで有効的に御紹介しまして、先ほど議員が申されましたように、制度を使わないことのほうがいいのでしょうけれども、制度上整えておるということ、その辺は周知を徹底していきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 若者に優しい施策だと思いますので、しっかりとアピールをしていっていただきたいと思います。先ほども壇上で言いましたが、昨今は本当に不妊で悩んでいらっしゃる夫婦というのが多くて、普通、3〜4年はできなくて当たり前みたいな流れになっているんですが、それはいろいろな事情もありましょうが、でも皆さん子どもを欲しいということで、不妊治療に通われるんですね。そうすると、なかなか全国統計で5.5組に1組は不妊で悩んでいらっしゃるということで、医療も発達したので口コミで不妊治療に励もうかというような動きも多々見えるのですが、それに対してすごくお金がかかっているということで、公明党のほうは20年前からそういう施策に対してということで、保険適用をと言い続けて、来年度、令和4年から不妊治療に対する保険適用がされるというふうになったんですけれども、それまでの1年間のつなぎになってしまうのですが、まず、不妊治療に入る前に必ず2人で私は不妊の原因を突き止めるべく検診を受けるべきだと私はずっと思っていたんですね。  それで、今回、県のほうでは不妊治療ペア検査助成事業というのを始めるということでありますので、町としてもぜひやっていただきたいと思うのですが、それはいかがでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 私も先ほど議員のほうから御指摘ありましたように、原因の半数、40数%、50%に近い数字で男性のほうにも原因があるという結果を私も初めて知りましたが、当然、奥さんに行ってこいというばかりではない。当然、両者のことで子どもさんが生まれるということなので、そのような関係から先ほど言いましたように、がんの関係のアピアランスサポート事業と一緒のように、当然、悩んでおられる方、これは表に出ないほぼ御家庭の中で思われることだろうと思います。そのあたりに土足で踏み込んだような事業ではない。押しつけの事業ではないけれども、制度としては上郡町は整えておくと。いざとなったら教えてくださいということのうちの1つの事業だと思っております。  何回も言いますが、制度を利用しないほうが当然いいのでしょうが、いざとなるときには、町としてもこのような制度を整えておる。申し出ていただいて、ぜひとも利用していただきたいということで周知徹底のほうにも努めていきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) よろしくお願いいたします。先ほど課長が知らなかったということで、原因の半分が男性だと。本当に世間的に子どもができないのは女性のせいというのがずっと来ていたんですね。それはおかしいんです。ですから、最初に検査は両方がやるべきなんです。産むのは女性です。育てるのも女性、でも今は違うのです。産むのは女性ですけど、育てるのも男女でやるんです。その男女共同参画の事業をどうして上郡町はやらないのか。世間から遅れているでしょう。県下41市町あるのですが、上郡町だけがやっていないのです。それは県下で有名なんです。県のほうに行くと有名なんです。  私は議員になって、平成27年のときに質問しました。その質問は下準備のときに、これだけは言いすぎるとやばいということで、途中で収めましたけど、それからもまだ何年かたっているんです。ただでさえ、こういう問題はなかなか地域を変えるという問題なので、時間がかかるんですね。それが平成27年からもう何年もたっている。ずっとまた遅れる。これで本当に町長が言われる、施政方針に一番最初に書いています「一人ひとりが、なりたい自分になれる」、なれますか。やはり地域を変えていかないといけない。そのためには、男女共同参画事業、上郡町は本当に最後だけど、こういう着手をするんだというものを私はやっていただきたいと思って、今回、質問させていただいております。町長のお考えをお聞かせください。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 御指摘のとおりだと思います。次年度、検討していきたいと思います。詳細につきましては、担当課長から説明させます。 ○議長(梅田修作君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) 議員が申されますように、具体的な男女共同参画施策を進めていくには、こういう計画が必要であるという御指摘はごもっともかと思っております。根本となります男女共同参画社会基本法がございますが、この中には、計画策定に当たりまして、市町村においては都道府県の計画を勘案して作成することとされております。ちょうど、兵庫県は第3次の兵庫県の男女共同参画計画を立てておりますが、ちょうど来年令和3年度に第4次計画に更新されます。私としましても、それを参考にしながら、次年度から検討を始めたいというように思っております。  また、本計画の推進項目が例示されておりますが、役場全庁的な事業にまたがっておりますので、例えば策定の検討委員会であるとか、ワーキンググループなど、こういったものが必要だと思われますので、まず体制づくりから始めるべきではないかと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) そうなんです。県はもう第4次計画に入っているんです。上郡は何もないのです。そこから始まる、1つのきっかけとしていただければいいかと思うのですが、そうやってワーキンググループの中にいろんな人を人材を入れていっていただいて、少しでも計画をつくる段階から、皆さんの意識を変えていくような策定をしていただきたいと思うのですが、その辺の状況はどうでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) おっしゃるように、計画過程の中で既に意識を深めていく。意識を変えていくということは非常に重要なことかと思っております。それに当たって、1つは例えばですが、住民アンケートの実施であるとか、住民の方に参画していただける公募委員を設けるとかが考えられるかと思います。さらに、法的にも作成した場合は公表も義務づけられています。ただし、来年度検討するにしても、予算的なものは未計上でございますので、必要最小限の体制、もしくは事業執行になるかも分かりませんが、いずれにしましても、最大の効果を上げるように考えながら進めていきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) ぜひ、来年度予算でよろしくお願いいたします。皆さん思っているんですよ、多分。言わないだけで。今回、新たに男女共同参画の条例を作ったところのアンケート調査を見ますと、本当に面白いぐらいいろんなことが書いてあります。その中で思ったことなんですが、じゃあ、いろんな意味でみんな思っているのに、なかなかそれが出ない。古い考えに終始するのがいいことのような前提があって、思っているんだけどやることは違うというような流れになっているんですけど、私が27年のときに質問をして、そのときの回答が、「住民に周知をして、意識づけをしていきます」というような回答だったんですね。条例を作るという回答ではなかったのですが、遅ればせながら、意識づけをしていきますということだったんですけど、そういうお答えをいただいたので、じゃあ、今、町としてどのような意識づけがあって、ここまで変わったよということがあるのか。  私が一番最初に感じた、その話をして意識づけをしてやっていきますという話の後に、女性に対するセミナーがたくさんあったんですね。それがどこまで盛り上がったかよく分からないんですが、何回か参加をさせていただいて、そういう施策もされています。だから、それ以降に意識づけをするのに当たって、行政として行政の中でどういうような意識づけというものをされたのか。それは今、分かりますか。 ○議長(梅田修作君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) 国県が示されています男女共同参画の取組方針としては、第4次になってからSDGsの視点も入れて、15項目の推進項目が掲げられております。この中には、単純に女性、子育てに関すること、また母子保健、女性の就業環境の改善、ハラスメント、DV、さらには高齢者、若者支援、男性の働き方の見直し、非常に幅広い取組方針が示されております。私も上郡町としても立場的に全庁的なことまで把握しておりませんが、それに類する事業は各課で既に行っている部分はたくさんあるとは思います。  27年からどういうふうに意識づけが進んだのかといわれますと、私どもは社会教育事業で申しますと、女性の起業を支援するセミナー、また働き方に際しての相談会、そういったものは継続して行ってございます。また、6月23日から男女共同参画週間が始まるのですが、それに合わせて広報誌、またホームページ等で週間への啓発というのを行っております。  さらには、人権的にジェンダーの視点に立った人権教育というのも進めて推進しているところであります。それ以外にも、男女共同参画の視点というのではなしに、まちづくり的な面での様々な事業を行っていると思いますが、そういったものの現状把握といったものにも努めていって、計画に反映するということも必要かと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 昨日は、国際女性デーでありました。日本のジェンダーギャップ指数というのは153か国中121位なんですね。それだけ男女格差というのが日本は解けないということがあらわれているのですが、以前にも申し上げましたが、町の総合計画の中に、SDGsの項目も取り上げたらどうだというお話をさせていただきました。その中に、ジェンダーの平等を実現しようという項目もありますので、そういう提案もさせていただきましたけれども、そのときには様々な施策でジェンダー、16の項目に匹敵するような項目をしているので、SDGsでなくても大丈夫というお話がありましたけれども、昨日の新聞の一面が国際女性デーということで取り上げておられたのが、豊岡市でジェンダーギャップ解消に取り組んでいるという記事が1面に出ておりました。その内容というのが、なぜ豊岡市がジェンダーギャップ解消に取り組んでいるのかというと、都心部に流出した若い女性が再び戻ってこなければ、人口減少はさらに加速し、地域が維持できなくなる。女性に選ばれる地域づくりに取り組んでいるというものでしたと。これは上郡町でも言えることではないか。  前々から言っていますが、上郡町で育った子どもたち、特に女の子が上郡に戻ってくると、家族も連れて帰ってくるので、決して人口減にはならないと。だから、今いる若い女性を大事にすることが一番の近道ではないかと、これは私の持論ですけれども。そういって戻ってこられるようなまちづくり、住みよい環境を作るのには、こういったジェンダーギャップも大事になってくるというふうに思いますけれども、それが先ほど言われたように、各分野で取り組んでいると思うというふうに言われました。  では、現状、行政のほうではどうなのか。自治会のほうではどうなのか。防災関係のほうではどうなのか等々、各分野において掌握されていることがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 先ほど防災とか自治会とかいろいろお話はありますけれども、それぞれのところにつきまして、私のほうで全部掌握しているわけではないのですが、その中でも特に、今回であれば、女性の関係で役場の関係を先に申し上げさせていただきますと、役場におきましては、これはどこの事業所も同じですが、女性活躍推進法に基づきまして、特定事業主行動計画というのを作成することになっております。当町におきましても、それを策定してございまして、例えば、年休取得の促進でありますとか、仕事と家庭の両立を図るための男性職員の育児参加の促進、女性職員の登用の推進などの目標を掲げまして、取り組んでいるところでございます。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 防災の女性の登用なんですが、男性消防団だけでなく、女性消防団の募集をかけまして、現在のところ役場の職員だけなんですが、4名の方の女性消防団員に入っていただいております。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 企画政策課では、総合戦略や総合計画を策定するプロセスとして、総合戦略等有識者会議というのを持ったり、いろいろ審議会等をやっておりますが、そういう中にもやはり女性の方というのは意見をいただく上で必要ということで、割合というところまでは把握しておりませんが、できるだけ入っていただくような方向でいます。ただ、自治会の役員ということになりますと、そういう会議には代理で女性の方が来られることはあったとしても、ほぼ私の記憶する限り、女性の自治会長等はないと思っております。  それが女性の方がなろうとして入り口がないのか、それとも女性の方でそういう方がおられない。それぞれの小さい中での役員ではあろうかと思うのですが、トップとして、先導していこうとされる女性の方がおられないのかも分かりませんが、今現時点では、私が把握している限りでは、おられないように思っております。その程度の御答弁しかできませんが。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 上郡町の人口の半分以上が女性であります。その女性を活躍の場に出せないというのは、本当に人材を育てられないというか、本当にもったいない。何よりもったいないことだと私は思っております。先ほど審議会等に女性をと言われておりましたが、そういった政策とか、方針の決定に女性の意見を入れるということはすごく大事なことだと思いますので、これからどんどんそれもやっていただきたいと思いますし、自治会におきましても、女性にはできないのだろうというのではなくて、女性には人がいないのだろうではなくて、男女関係なく、それぞれに個性があって、能力があって、しているのですから、それをどれだけ引き出すかというのが周りの環境だと思うんです。その人一人が浮き上がっていくのではなくて、みんなで支え合っていく中に、その人がたまたま女性であったり、男性であったりということであるので、そこら辺のジェンダーギャップというものを取り除くためにも、今回、男女共同参画というのはすごい重要な施策になってまいります。どんどん人口が減っている中で、生産労働人口が減っている、高齢者が増えている。その中で、女性が減っているのかといったら、女性は同じように半分はいるんです。その人たちを活かさないで、どうやってこれから町を維持していくのかと考えたときには、やはりそういう人材を育てていくことだと思います。  人材というのは、放っておいてなるものではないので、こういう環境を町として整えて、その人たちが活躍できやすい場、才能を開花しやすい環境を整えていかないと、なかなか町として、ある人が言いましたが、上郡町は閉鎖的だと。ずっと思っているのであれば、それを変えようよということを皆でしないと、変わらないです。自治会はじめ、いろんなところで女性の声を聞き、男性の声を聞き、一緒に取り組んでいこうということが何より大事だと思うのですが、その辺町長はどうお考えでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) なかなか難しい問題です。ただ、上郡でも若い女性の方がかなり出てきておられまして、具体的に名前は申し上げられませんけれども、結構、活躍される方が出てきておるというふうに感じております。できましたら、議員の中にもたくさんの女性議員が出てくることを望みたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) それは私も思います。本当に、先ほどの男女共同参画の条例をつくるのに、各市町がアンケートを取っているのですが、その中で出てくるのが小中学生にとっては、男女の差はないのです。それがだんだん大きくなっていくと、子どもたちに平等感がなくなっていくんですね。それはなぜかというと、大人の古い、男はこうで女はこうでという概念が潰してしまうのです。町長が言われたように、若い人はそうじゃないと。その芽を摘まないで、伸び伸びと自由に育ててあげて、ここにも半数の女性がいるような、そういう環境を作るために、しっかり男女共同参画に取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上で、私の一般質問を終了させていただきます。 ○議長(梅田修作君) 通告2番、議席7番、田渕千洋君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時。        (12時05分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (13時00分)  ここで、御報告いたします。  井口まさのり君より病気療養のため早退届が提出されました。  次に、企画政策課長より発言の申出がありますので、許可いたします。  企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 失礼します。午前中の田渕議員の男女共同参画事業の取組に係る質問におきまして、自治会の役員における女性の数はという質問に対しまして、私の記憶では「ない」と答弁させていただきましたが、3名おられましたので、この場をお借りしまして、答弁訂正させていただきます。どうも申し訳ございませんでした。 ○議長(梅田修作君) それでは、休憩前に引き続き、一般質問を行います。
     通告3番、議席4番、立花照弘君に許可いたします。  立花照弘君。 ○4番(立花照弘君) 皆様、こんにちは。4番議員の立花照弘です。ただいま議長より許可がありましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。早速ですが、質問に入らせていただきます。  町長より、令和3年度の施政方針が示されましたので、これに基づいて質問をさせていただきます。  まずは、全体的に、令和3年度は新型コロナウイルス感染症対策に伴う対策が多く含まれており、ピンチをチャンスに変える積極的な事業もあります。財政が非常に厳しい中で、国や県の財源を有効に活用された事業も組み入れられており、全体に評価するものであります。その中で、一部具体的な取組や方針についてお伺いいたします。  1番目の質問として、令和3年度重点事業について伺いますが、これは施政方針の2ページから4ページですが、その中で、地域の元気づくりの中の空き家工場等のバンク制度の取組についての質問です。  先ほども本林議員が空き工場等のバンク制度について質問がありましたが、私も同じようなことで質問をさせていただきます。現在の取組状況と令和3年度の取組についてお伺いいたします。  続いて、地域おこし協力隊などの外部人材の積極的な受入れをするとなっていますが、現在の取組状況と令和3年度の取組についてお伺いいたします。  さらに、自然増対策の中で、子育ての支援事業における中学生までの医療費支援事業について伺います。これについては、平成29年12月定例会において、田渕議員も質問をされていますが、子育てしやすいまちづくりとか、住みたくなるようなまちづくりなど、施政方針にうたわれると本当にこの制度で十分なのかと疑問が生じます。  といいますのは、田渕議員も指摘されましたが、ゼロ歳から中学3年生までの子どもの医療費の助成制度がありますが、所得制限によりオーバーしている世帯は、子ども医療費の助成を受けることができません。多額の住民税を町に納付しているのにもかかわらず、その恩恵を受けられないのはなぜかとの質問を受けることがあります。  田渕議員の質問に対し、町長は「人口減少に取り組む中で、子育て世代に選んでもらえるまちづくりに必要な施策につきましては、優先的に取り組んでいるつもりです。中学生まで拡大したのも、その一環であると思っています。ただ、現状の町の財政状況を踏まえた上で、できるところから取り組ませていただきたいと考えておりまして、その中で子ども医療費を拡充していくことも選択肢の1つではないかと考えています。ただ、近隣の市町と同じようにという考え方はなかなか難しいものがありますので、そこは御理解いただきたいと思います」と当時、そういう答弁をされております。  近隣市町との格差は仕方ないとの答弁にも感じますが、子育て世代に選んでもらえる町になるでしょうか。先日、町長が3期目の出馬表明をされましたが、今回の施政方針は立候補に当たりの決意表明とも思いますが、子ども医療の助成拡充に対するお考えがあればお伺いをいたします。  続いて、大きな2番目の質問ですが、これは施政方針の5ページから6ページですが、政策施策体系に基づく主要な事業についてです。その中で、安全安心な社会形成における自然災害と防災力の向上とありますが、このことに重要な役割を担っている消防団に関する質問をいたします。  このことについては、以前、私も一般質問で取組について伺いましたが、改めてお伺いいたします。その中で、消防団の課題と対応策について伺います。  消防団の課題は、何といっても団員の確保が非常に困難になっていることです。人口減少による若者の減少や生活様式、考え方の変化により年々団員の減少が続いています。団員が1人もいない自治会も出ているようです。団員の確保は消防団であり、自治会の役割であると思いますが、行政としても団員の減少は安全安心の確保や防災力に直接影響が出てくる事案であると思います。  団員の減少と消防団の再編について、町長のお考えをお伺いいたします。  次に、定住基盤の整備における管理不全空き家等対策についてお伺いいたします。人口減少による空き家が各地区に見られます。今後ますます増加することと老朽化による危険家屋の増加が危惧されます。町の対応と対策についてお伺いいたします。  次に、大きな3番目の質問です。8ページでございますけれども、地域で支え合い、健やかに暮らせるまちづくりの中で、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種についてお伺いします。これは、先ほども田渕議員から質問があり、詳しい回答がありましたので、省略をさせていただきたいと思いますが、その中で1点だけ、新型コロナウイルスのワクチン接種は2回必要だとお聞きをしておりますけれども、その辺、ちょっと詳しく説明をお願いしたいと思います。  なかなか、薬の確保ということが未知数である。また、国もなかなか薬剤の確保という面ではいろいろ苦労されているようで、はっきりした情報がなかなか入りにくい中で、いろいろ町としても混乱するところもあると思いますが、何とかスムーズなワクチン接種ができるようにお願いしたいと思います。  続いて、大きな4番目の質問に入ります。これは13ページです。  山陽道野磨駅家と新しく発掘されている高田駅家の活用について伺います。  令和3年度予算において、国指定史跡である野磨駅家跡発見30周年を記念しての催しが予定されております。新規事業として予算も計上されており、期待をするところです。また、一方、高田地区内で新たに駅家の発掘調査が行われております。発掘は県が行っており、町としては今のところ発掘を見守ることしかできないと思いますが、これが新たな駅家の発見となれば、町内で2か所目の駅家となり、歴史のある町、上郡にとって大きな遺産になることでしょう。  今年も発掘が再開されて、大いに期待するところですが、今はまだ仮定の話しかできませんが、明るい話題が少ない中で、山陽道歴史ロマンが発見されようとしていますが、町長の感想をお聞きしたいと思います。  以上、壇上での質問はこれで終わらせていただきますが、一問一答形式でお願いいたします。以後の再質問は指定された場所から行います。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) この制度は町内に存在する過去に使用されていた工場や倉庫、店舗などの空き物件情報を町から発信することにより、空き物件の有効活用による減少のほか、商工業の活性化による雇用機会の創出を後押しし、地域全体の活性化を図ることを目的とするもので、町内への企業進出や事業、創業などへの誘導施策として期待しております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) もう少し具体的な内容をお聞きしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) この制度は昨年11月から運用を開始させていただいたものでございます。その前には、平成25年度から運用を開始している空き家等バンク制度が住宅等を対象に町内居住へ誘導するための情報マッチング事業であるのに対しまして、本事業におきましては、過去に使用されてきたものの事業者が撤退等によって、結果的に町内に跡施設であったりとか、跡地が残っております。そういったものを登録情報として発信することによって、企業進出、また、事業所創業を誘導しようとするものでございまして、町のホームページにて登録物件の情報を発信しているものでございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 昨年の11月からということなんで、まだ日も浅いのですが、制度の運用の物件の登録状況についてお伺いしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 現時点におきまして、登録の数は9物件の登録がございます。ただ、登録後、それが交渉に至ったという情報は現在のところはないということでございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 先ほど情報発信の中で、ホームページ云々ということも言われましたが、ほかに具体的に情報発信の方法があればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) ホームページが一番発信力が強いということで、ホームページに空き家バンクと並びでクリックしていただいたら空き工場バンクにも入れるようなシステムにしておりまして、あとホームページ以外には、商工会、商工業者等を会員としております商工会を通じていろいろな物件の登録を呼びかけているということでございます。商工会のほうも、そういう店舗のほうが事業者が高齢等で店を閉められるとかいうこともありますので、そういった情報を持っている商工会も通じて、そういった物件の登録を呼びかけているということでございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 町としても、工業団地のあれも完売しているような状況なので、なかなか新しいところは難しいと思うのですが、今言われていますように、空き工場、そういうものをうまく活用していただきたいと思いますが、どちらでも空いているよという情報と借りたいという情報を行政がマッチングしていただいて、有効活用、活性化に取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、地域で地域おこし協力隊などの外部人材の積極的な受入れとありますが、これについてお伺いをしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略における多彩な魅力創出プロジェクトとして取り組む施策でありまして、地域おこし協力隊という名称で地域外からの人材を受入れ、地域活動への参画により、その定住や定着を図ることによって、意欲ある都市住民のニーズに答えながら、地域活力の維持、強化を図ろうとするもので、現時点では令和元年10月から赤松地区に1名を配置させていただいております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 町長からお答えいただきましたが、令和元年10月から1人入っているということですが、どのような方が入ってこられたのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 現在、赤松地区に入っていただいている方につきましては、もともとは農業後継者マッチングの中で、あとを後継でやりたいという方がありまして、その方を地域の全体の活動人材としても入っていただいて、取り組んでいるところでございまして、現在は赤松の細野がブドウ農家が1軒になりまして、後継に困っておられたということもありまして、そこを承継されまして、現在、ワイン作りのほうまで進んでいるということになっております。町の特産品としてもブドウというのは、非常に有効といいますか、過去から既に販路ルートもある程度構築されているものでありますので、それを絶やさず、維持、発展できるような形で頑張っていただいているということでございます。  もともとは姫路で医療関係に勤められていた方が、そういうブドウの栽培をやりたいという思いから、入っていただいているということでございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) これは定住とセットということになるわけですか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 現在、配置させていただいている地域おこし協力隊というのが県版の地域おこし協力隊の制度を使わせていただいておりまして、正式には地域再生協働員事業ということになるのですが、国の制度では、その地域での居住が義務づけられておりますが、県版の地域おこし協力隊につきましては、通ってもいいよという柔らかい、緩和された要件になっております。  ただ、現在、赤松地区に配置されている方につきましては、上郡町にも居住されているということになってございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) この制度は国の制度でもあり、また県が独自で行っている制度でもあるということですが、私も若い人がどこそこの島へ定住に行って、こういう活動をされているという話はちょこちょこ聞くのですけれども、今1名ということですが、第2、第3、次々と募集する考え方はございますでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) どういう方を地域が求めるのだというところになろうかと思います。その地域がこういう方を地域の中で地域の課題を解決するために欲しいという意向が出ましたら、できるだけそういった方を外部人材を入れることによって、交流人口の創出であったりとか、新たな交流、関係人口、またその方の関係者の交流というのも出てきますし、それが1つの上郡町の地域づくりの起爆剤になればということも期待しておりますので、意向があれば、そういった形で入れていきたい。ただし、やみくもに地域おこし協力隊を募集するというものではなくて、こういう人材、こういう課題解決にということで、募集していく必要がありますので、今回の方は農業の後継者不足の課題を解決するために入っていただいたということになります。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) ある程度、地域が求めるという具体的な内容がないと、なかなか簡単にはという感じを受けたのですが、それぞれ町内でもいろんな各地に団体ができたり、組織ができて、いろいろな催物や地域おこしということに力が入っているのですが、そんな中で、そういう僕らもそうですが、町内だけでアイデアを出せとか、新しい考え方を出せと言われても、なかなか思い当たるふしがないのですが、外から入ってこられて、上郡町を見たときに、思わぬ発見があったり、魅力が我々ではなかなか上郡の魅力は何だと言われても、すぐに思い出せないのですが、ほかの目から見て、上郡町はいいところだなというようなことが第三者の目で見ていただいて、それを発信していただいたら非常にいいことだと思います。ますます発展するようにお願いしたいと思います。  それから、続いて3番目の質問でございますが、自然増対策の中で中学生までの医療費支援事業についてお答えをお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 先ほど立花議員からの話がありましたとおり、田渕議員のときにお答えをさせていただいた内容から、変わらない現状だと思っております。この制度は何とか少しでも前に行きたいということで始めさせていただきましたが、所得制限を撤廃するには、かなりのお金が要ります。なおかつ、一度外してしまうと、ずっと必要な制度になりますので、もう少し財政的にゆとりが出た段階で考えていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 前回、平成29年のときもお答えをされておりますが、そういうふうに所得制限を廃止するという場合には、大きな財源も必要になってきます。しかしながら、重点的な取組でもあり、選んでもらえる町になるためには、ある程度、そういう所得制限を廃止するというようなことも考えるべきだと思います。また、先ほど壇上で言いましたけれども、いろいろな行政によってサービスも違いがあるのです。それをみんなが一律にというのは非常に難しい。財政上の問題もあるので、皆、各市町が同じ条件にするというのは非常に難しいものがあると思いますが、場所によっては高校生までというところもあるようですし、ここにも何回も言いますが、選んでもらえる町づくり、そういう条件で果たして若い人が上郡町に住みたいとなるかどうかということです。  その中で、子どもの医療費の対象にならない家庭というのは、恐らく上郡町では夫婦共稼ぎの世帯が多いと思うのです。共稼ぎということになれば、やはりどこかに負担がかかってきていると思います。いろんな家庭があると思いますが、御主人1人が稼いで、それでオーバーして、対象にならない家庭もあるかと思いますが、しかしながら上郡町では夫婦共稼ぎということの中で、子どもにも家庭にも大きな負担がかかっていく。その中で、先ほども言いましたが、大きな町民税を払っているのに、なぜサービスが受けられないのだという不満、それはごく限られた人間かも分かりませんが、せっかく作った制度に対してそういう不満が出るということは非常に寂しいことだと思いますので、それは財政状況も見ながら、本当に選んでもらえるまちづくりになるように、努力を願いたいと思います。  その中で、実際問題、どれぐらいの人が対象外になるのか、お答え願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 国保介護支援室長。 ○国保介護支援室長(松本賢一君) 令和3年2月末現在でございますが、助成の対象者につきましては、1,362人ございます。そのうちで、所得オーバーによりまして、非該当となる方が158人となってございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 1割強ということになるのでしょうけれども、これはもし廃止した場合の所得制限で、これは撤廃した場合の費用というのはどれぐらいの増加になるか、分かりますでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 国保介護支援室長。 ○国保介護支援室長(松本賢一君) 所得制限の廃止によりまして、増える医療費は約600万円程度と見込んでございます。それに加えまして、地方自治体は少子高齢化対策の一環として、地方単独事業により医療費助成をした場合に、それに対する医療費の波及増加分につきましては、実施した自治体が負担すべきという考え方でございまして、市町村の国保に対して国庫負担金というものが入ってきますけれども、これを減額するというペナルティを課しておりますので、その部分についても影響は出てくるかと思っております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) ペナルティということですが、それは今の600万円に含まれているということですか。 ○議長(梅田修作君) 国保介護支援室長。 ○国保介護支援室長(松本賢一君) それは別個に計算されることとなります。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) その金額は分かりますか。 ○議長(梅田修作君) 国保介護支援室長。 ○国保介護支援室長(松本賢一君) その額までは試算をしてございません。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) それこそ、前回、田渕議員もいろいろと質問された中で、町長の回答がそういう回答であったし、本日もお聞きしたらそのままだということですが、これは選んでもらえるまちづくり、子どもが安心して育てられるということは先ほども本林議員からもありましたけれども、出産するとき、出産の前後を踏まえて、妊娠して出産する、また子どもを育てていく。認定こども園の取組もその一環であると思いますし、大きな支出もあります。その中で、やはり子どもの医療費助成というものの全体がなかったらなかったでいい、よくはないのでけれども、1つの取組の中で、やはり制限を設けてということになると、どうしても、その対象にならない人から不満が出てくるというのは事実でございますので、今言う財源の確保も考えながら、積極的に進めていただきたい。これは意見でございます。  では、続きまして、2番の安全安心な社会の形成における自然災害と防災力の向上についてお伺いいたします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 近年、局地的豪雨や大型台風の襲来などによる自然災害が全国各地で頻発化、激甚化しており、安全で安心して暮らせるまちづくりを進める上で、消防団は地域防災の中核として、大きな期待が寄せられております。しかしながら、少子高齢化、就業形態の変化により、消防団員の高齢化が進んでおり、団員の確保が課題となってきております。上郡町消防団では、昨年の3月には、組織体制等、整備計画を策定し、組織の再編に着手されておりますが、詳細につきましては、担当課長より答弁させます。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 消防団員数の状況についてですが、令和2年4月現在では、平成12年から比べますと、約30%減の現在441名、平均年齢も33.1歳から現在は38.8歳と高齢化が進んでおり、消防団員を取り巻く環境は年々厳しさを増している状況です。また、組織の再編についてですけれども、消防団組織のスリム化、並びに消防団員の負担軽減を図る観点から、平成16年1月に19分団36部ありましたのを19分団22部に分団を統合しております。また、令和2年度より機動分団の廃止に取り組んでおりまして、今後も団員数の大幅な減少に伴う適正な施設の整備の観点から分団の統合を進めているところでございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 団員の減少というのは、前から言われておりますし、私も先ほど言いましたように前に一般質問をさせていただきましたが、それこそ団員になってくれそうな年代の人が非常に減っているということで、消防団の方々も団員募集に努力されているようでございますが、なかなかその成果が表れないということで、その中で行政として、どういう手助けができるのだと。もちろんいろいろ町の広報で、団員募集を図ったり、消防団の役割ということで、啓蒙ができると思うのですが、その中で、防災力の向上という面から消防団の待遇改善、出動手当や退職金の見直し等があるわけですが、増やしたからといってすぐに団員が集まるわけではありませんが、そういう待遇を改善することによって、防災力等の強化ができるのではないかとも思うのですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 消防団の年間報酬額に関しまして、近隣市町と比較してみますと、ほぼ平均値を推移しておる状況でございまして、また災害や夜警などの出動手当に関しましても比較しますと、導入していない市町も多い中、上郡町については導入しているという状況でございます。退職報償金については、一部の市町では独自の上乗せ規定を設けているところはありますが、どの自治体も団員の階級並びに勤務年数に応じて各市町で条例を定めておるところでございまして、基本的に近隣市町と同額となっている状況ですので、今後も近隣市町の状況を把握しながら、消防団員の募集を積極的に行いながら、団員の手当の維持に努めていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 僕が言いました出動手当や退職金そのものは他市町とあまり変わらないから、今のところ触る気はないよというお答えだと思うのですが、ではその中で、もう1つ消防団の統廃合がどんどん進んでいくと思うのですが、今までに屯所を廃止するということは考えていなかったような気がします。時代の流れということで、団員の数が減っていく中で、消防団の再編をしなくてはならないということになっているわけです。  現在、不要となった屯所の活用ですが、これについて少しお伺いしたいと思います。屯所そのものは各自治体の所有物、管理で今まで来ておるわけですが、その活用について、例えば、防災倉庫とか、いろいろ活用できるところもあると思うのですが、一部私もお聞きしているのが、今から言ったら大分昔の話で、もう50年も60年も前の話だと思うのですが、借地というのですか、善意の方に土地をうちのところに建てたらいいんだということで、お借りしているところがあるようです。その中で、今度、不要になったからお返ししないといけないということになると、撤去して更地にしなくては返せないという問題も起きております。  行政というのはなかなか新しいものを作るときには支援しやすいのですが、撤退するときの支援制度を作るというのは非常に難しい部分があるかも分かりませんが、その辺の考え方、撤去に対するそういう制度がない関係で、支援をできないわけです。その辺の取組についてお考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 現状の町の支援策について説明させていただきます。消防施設整備事業補助金というのがありまして、御指摘のとおり消防施設の拡充強化を目的としております関係で、屯所や機庫等の消防と設備の新設や修理に対する補助のみとなっております。現状では消防団の統合等により屯所が不要になった場合の屯所の取壊し費などの補助制度はございません。今後の課題として先ほどお聞きしましたような事情がございますので、検討していきたいと考えているところです。  統合後の屯所の利用については、当面の間は地域の自主防災組織の防災倉庫などでの活用を検討していただきまして、自治会の負担軽減を図るために用意しております資機材の補助事業を利用していただいて、地域防災力の強化を推進していただけたらと考えている次第です。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) これもこれらの問題に対する意見しか仕方ないと思うのですが、火の見やぐらだとかいろいろなものが附帯設備としてありますけれども、倉庫は結構、どこも頑丈な施設になっておるので、利活用はできると思うのですが、何らかの事情で撤去しなければならない、それから火の見やぐらを撤去しないと危険だということで、どうしても撤去しなければならない問題が、今からますます出てくると思いますし、そういう施設の老朽化、危険な状態が出てくる可能性があるので、その辺の制度の見直しというのを十分に考えていただきたい。いろいろ言うと、すぐに財政の問題になってくるんですけれども、現実的にそういう問題も起きているので、積極的に取り組んでいただきたいと思います。
     続きまして、定住基盤の整備における管理不全空き家等の対策の現状についてお伺いいたします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 近年人口減少などを要因に使用されない空き家が増加していることは確かです。その中の適正に管理されていない管理不全空き家に関する情報につきましては、近隣住民や自治会からの情報提供により把握し、担当課より所有者に対し、適正管理を行うように依頼を行っております。詳細につきましては、担当課長より説明をさせます。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長(山本正利君) 先ほど町長の答弁の中にもありましたように、近隣住民や自治会からの情報提供によりまして、把握いたしました管理不全空き家の情報に基づきまして、所有者の調査、それから職員による外観目視の調査等を行いまして、その結果、すぐに倒壊等の危険が及ぶおそれがないと判断した場合につきましては、建設課から所有者のほうへ適正管理依頼を文書にて行っております。  また、倒壊等によりまして周辺住民への身体や生命、または財産に危害が及ぶおそれがあると判断した場合につきましては、緊急安全措置を行ったり、立入調査を実施した上で、弁護士、あるいは建築士等の学識経験者で構成されています上郡町空き家対策協議会の意見を聞きまして、町長が特定空き家として認定することになります。特定認定空き家の認定後につきましては、所有者に対し、文書によります助言や指導、勧告、命令といった順で行うことになります。それでも、改善されない場合につきましては、行政代執行等の措置を実施することとなっております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) この制度もできて何年かたつわけですが、今までに管理不全危険空き家ということで、強制執行した空き家はありますか。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長(山本正利君) 強制執行ということですが、今のところ上郡町ですが、現時点での行政代執行の事例というものはございません。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 先ほど、職員による見回りや目視検査等々行っているということですが、上郡町全体の空き家の把握というのはできていますか。空き家といってもまだ使える空き家は空き家バンクで登録されたりとか、危険な部分と普通の空き家とはまた取扱いが違うと思うのですが、その辺の実態は把握できていますか。お答えをお願いいたします。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長(山本正利君) 実態調査ということでございますが、平成27年度に空き家の実態調査を実施いたしております。調査以降、時間の経過によります劣化の進行でありますとか、空き家の増加などが考えられますので、再度実態調査を実施しまして、空き家情報のデータベース化を図りまして、検証などの活用に利用したいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) それと、空き家といっても、危険であっても、例えば、村の中で離れたところにあるとか、既に大屋根が落ちたりという空き家があるのですが、これに対する具体的な処置というのは今のところはないですね。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長(山本正利君) 処置といいますか、先ほど触れさせていただきましたように、すぐさま危険が及ぶおそれがないと判断した場合に対しましては、あくまでも所有者で処理していただくという意味で、所有者に適正な管理依頼をしていただきたいというようなことを文書で発送させていただいております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 実際、どこでも今、放置された空き家がどんどん出てきているというのも事実です。ただ、町の中でそこに建っている、朽ちている関係で、物が飛んできたり、倒れそうだとか、そういうのは危険が迫っていないと、なかなか撤去、強制執行というところには行きにくいのだと思うのですが、必ずといっていいほど、今各自治会でも1軒、2軒は必ず空き家が発生しております。活用できればいいのですが、それも放っておけば何年か後には危険な空き家ということになると思うので、その辺の実態把握なり、いろいろと調査をしていただいて、対策を打つにしても、実態が分からないことにはなかなか具体的な対策方法も見つからないと思うので、十分に実態を把握してほしいと思います。  それから、先ほどちょっと触れられましたが、空き家の状況を相手に知らせる、通知するということなんですが、空き家も持ち主が分からない、空き家も潰れかけているようなところは、所有者が分からないということもあるのですが、その辺の調査なり、危険ですよという通知については、何か問題があったり、どんな対応をされているのか、お答えを願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 建設課長。 ○建設課長(山本正利君) 調査の段階でにはなってきますが、先ほど議員から御指摘がありましたように、確かに相続等で分からなくなっている場合とか、そういったことも考えられます。また、外国の方が所有されている場合もございまして、所在が不明になったりという場合もございますが、法務局なり相続の調査、あと近隣の方への聞き込み等を行いまして、できる限り所有者のほうを把握するようには努めているところでございます。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) これも課題が今から出てくるでしょうし、なかなか解決策といっても難しいものがあると思いますけれども、安心安全なまちづくりの一環として、いろいろと御努力を願いたいと思います。  では、続きまして、先ほど田渕議員が新型コロナウイルスの質問をされまして、ほとんど質問が完結しているのですが、1点だけ、コロナのワクチンは2回接種とお聞きしておりますが、その辺の情報がありましたらお答え願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) ワクチンの接種回数の御質問ですが、まずその前に、現在、薬事法上、ファイザー社のほうが承認を受けておるということで、今現在につきましては、ファイザー社製のワクチンに限っての回数ということで御答弁させていただきます。国のほうから書類が幾つか来ているのですが、その中にやはり回数的には2回ということが明示されております。また、参考までですが、2回目の接種ですが、1回目の接種から3週間を空けてということも併せて書いております。また、3週間を超えた場合は、できるだけ速やかに2回目の接種を受けてくださいと。3週間を空けたからといって、例えば、1か月、2か月先でいいじゃないかというものではなく、できる限り、21日に近い日数で、あまり間隔を置かず、3週間空ければ、間隔を置かず接種していただきたいという旨を書いておりますので、お答えとしては2回ということになろうかと思います。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 先ほど田渕議員の質問にもいろいろお答えされていましたけれども、なかなか薬の入ってくるということが確定できない。国からの指示ですし、国から県に来ても、県からまた分けるというようなことで、非常に確定しにくい部分がたくさんあって、なかなか行政のほうも大変だと思うのですが、町民こぞって、関心のある出来事なので、できるだけスムーズに予防接種ができるように、お願いいたしまして、これの質問は終わります。  続きまして、人・地域・文化を愛する人を育むまちづくりということで、今、野磨駅家なり、高田駅家について壇上で質問しましたが、その点について、町長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 詳しい説明は課長からさせていただきます。 ○議長(梅田修作君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) まず、高田駅家の現況調査の状況から御報告させていただきます。ここは、町では辻ケ内遺跡として指定しているところでありますけれども、兵庫県立の考古博物館が今、調査研究事業を行っておりまして、これは佐用谷字辻ケ内の水田中で昨年度と今年度にかけて発掘調査を行っているものであります。昨年度の調査では、ちょうど西側と南側に築地塀の跡が発見されております。その築地塀に使用された瓦も出土しております。この出土した瓦は野磨駅家で出土している瓦と同じ模様の瓦でございまして、瓦ぶきに建てられた後期の駅家であることが確認されております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) これもまだ発掘調査の途中、最中なので、なかなか詳しいことはもう少しきっちりした成果が出てから報告なり、町としての考え方が出てくるのだと思うのですが、先ほども言いました、非常に期待するところです。いろいろと厳しい状況の中で、昔の上郡町がどんなものであったか、古代の道路はどういうものだったか、どんな管理をされていたのかというようなことが発掘調査によって分かってくると思います。これはいろいろと町の貴重な財産になるのではないかというふうに私は期待しております。  今、県が主体になって今は発掘調査しているのですが、町としての発掘、調査する予定、考え方があればお答え願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) 今現在ですが、町のほうで調査する予定は今のところ立っておりません。議員も申されましたように、県立の考古博物館が調査しております。昨年度のちょうど1年前、昨年3月9日、現地説明会も行われまして、元年度のときの報告書は頂いております。ですが、今年度また調査した結果というのが報告としてまとまると思いますので、その調査成果が具体的に判明してから取扱いにつきましては、県の教育委員会と相談したいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) 今、言われたとおりだと思うのですが、発掘調査をして出土してきた出土品についてはどういう感じになっているのでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 教育総務課長。 ○教育総務課長(深澤寿信君) 出土品、全般に言えることですが、今回は出土品につきましては、調査を実施しております県立の考古博物館が発掘調査の報告書を作成するために、博物館のほうで所有することになります。ただ、これに限らず、出土品につきましては、遺失物として警察に届出することになっておりまして、その最終的な帰属先は全て兵庫県になります。  そして、その後ですが、市町から県に譲与申請を行いまして、その譲与が認められますと、その出土物は市町の帰属ということになります。 ○議長(梅田修作君) 立花君。 ○4番(立花照弘君) これは何遍も言いますが、今からのものなので、今後の調査に期待をするところですが、野磨駅家と高田駅家と上郡町の東の玄関口、西の玄関口ということで、1つの大きな遺産になると思います。ただ、ここでお願いしたいのは、先ほどの野磨駅家で発掘してから30年かかったと。30年かかって記念の催物をするのだということですが、高田駅家については30年もかかって云々ということではなしに、成果が出た時点で、できるだけ早く有効活用を図っていただきたいと思いますし、広報でもお知らせがあったと思うのですが、地元の者も期待もしておりますし、逆に知らない人も多いので、いろいろとPRをしていただいて、皆さんに興味を持っていただいて、いい成果が出ますようにお願いをいたしまして、私の質問は終わらせていただきます。 ○議長(梅田修作君) 通告3番、議席4番、立花照弘君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時10分。     (13時52分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (14時10分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告4番、議席3番、木村公男君に許可いたします。  木村公男君。 ○3番(木村公男君) 皆様、改めましてこんにちは。3番議員の木村公男でございます。議長の許可がございましたので、通告書に基づき一般質問を行います。  美しく恵まれた自然と伝統の中に生きる私たちは、上郡町民としての誇りと自覚を持ち、皆で心を合わせ、より明るく住みよい豊かなまちづくりを目指した上郡町民憲章に基づき、私のモットーであります「空気がきれい、水がきれい、景色がきれい、そんな上郡が私は好きです。」、この言葉どおりの町を守っていきたいと考えております。  第5次総合計画の上郡町の特性と町を取り巻く環境の変化の中で、豊かな自然を生かしたまちづくりの推進やハイキングコースの整備、歴史的資源を生かした観光拠点づくり、町花、町木の普及を通じた町の魅力向上などへの取組に加え、広域的な連携による観光振興も必要となっていますとあります。  そこで、上郡ピュアランド山の里を中心に、平成8年に兵庫県の史跡となった井の端遺跡公園と平成11年度に森林景観推進環境保全事業により整備された、かみごおりさくら園、さらに平成13年3月に上郡森林空間総合整備事業により、人と自然の共生が実感できる場作りとして、それを目指す整備を行った上郡森林体験の森があります。コロナの影響による利用客の減少や今後の集客に向けて、町と指定管理者が一体となって取り組む必要があると思います。  季節的には暖かくなり、また感染対策としても屋外のレジャー施設は積極的に魅力を情報発信することで、駅からも近いという利点も生かし、集客が望めるのではないか。そのように思います。そこで、上郡ピュアランド山の里周辺の利活用状況と管理体制及び今後の展望についてお伺いをしたいと思います。  大きな1つ目は、1つ、今カワヅザクラが咲き始めて少しピンク色になってきております、かみごおりさくら園の管理及び利用状況と今後の対策について問いたいと思います。  2つ目は、大きく、里山ゾーンと森林体験ゾーンがある上郡森林体験の森の管理及び利活用状況と今後の見解についてお伺いいたします。  3つ目は、整備されてより、約20年、土砂置場になったり、資材置場になったりと使用目的が決まっておらず、上郡ピュアランド山の里から見ても、景観も良くなく、楽しさや夢が感じられない、上郡森林体験の森の里山ゾーンと森林体験ゾーンの間にある通称「かくれ谷」の利用と今後の展開に向けた方向性を決める必要があるのではないかと思います。そこで、上郡森林体験の森の里山ゾーンと森林体験ゾーンの間にある通称「かくれ谷」の利用と今後の展望についてお伺いいたします。  大きな2番としまして、施政方針についてお伺いをいたします。施政方針の14ページになりますけれども、産業の振興と雇用の確保について。その1つ目としましては、地域資源を生かし、農産物を中心とした特産品、上郡ブランドの確立を目指すとあるが、その取組をお伺いします。  2つ目は、農業後継者マッチング支援や兵庫県と連携した新規就農政策の展開による農業人材の確保や農業と地域の活性化を推進するとありますが、詳細をお伺いいたします。  2つ目としまして、町民と行政が共同で進めるまちづくりについて、17ページでありますが、その中の婚活事業について、男女の出会い機会の提供、支援の充実を図るとあるが、取組をお伺いいたします。  以上、壇上での質問は終わります。再質問は指定された場所より行います。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) まず初めに、さくら園の管理についてでございます。このさくら園の管理は森林管理業務の一部として、さくら園環境整備を森林組合に委託しております。園内の桜の保護育成管理を行っております。昨年度は日本さくらの会から寄贈を受けて、植え替えなども実施しております。植え替えにつきましては、森林環境譲与税を財源として事業実施をしており、計画といたしましては、植え替えに合わせて、森林に対する勉強会も併せて行うこととしておりましたが、コロナの影響でその点が中止となってしまいました。  今後は、森林環境税なども活用した事業展開も検討していきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) この日本さくらの会から寄贈を受けた植え替え事業ですが、昨年ちょうどコロナの影響を受けまして、私たちがボランティアでさせてもらっています子どもたちと一緒に植えるような予定もあったのですが、それもなくなって、子どもたちもがっかりしたところがあったのですが、その桜も今はちゃんと着いております。着いておりますが、一部風雨にさらされて、枯れかけてはいないのですが、周りに巻いてあった柵が飛んだり、そういうこともしておりますが、これにつきましても、本当に今後、そういうふうなうまく利活用ができればと思っております。  それで、毎年なんですが、かみごおりさくら園を利用しました、さくらウオーク、そういうことをされていたんですが、それについて今後、さくらウオークなどの利活用はどのように考えておられますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) さくらウオークにつきましては、さくらの開花に合わせて、これまで行ってきており、近年では約100名前後の方が参加していただいて、町外の方が約6割という形で進めさせていただいております。今年度はコロナ感染症の影響で中止となりました。今シーズンについても既に中止を決定しておりますが、コロナ収束後は継続して実施していきたいと考えてございます。  また、さくら園のライトアップも平成31年度から始めまして、夜の桜も楽しめるような対応もしておりまして、今後ともライトアップの規模の拡大なども観光協会とも連携しながら行っていきながら、継続していきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) このさくらウオークですが、町外からもかなりの方が来られて、先ほど前段でも読ませていただいたように、駅からも近いということもあって、駅からずっと歩いてピュアランドまで来られて、楽しんでおられたのを今も私たちは覚えているわけですが、本当にまたそれが続くようにお願いしたいと思います。  それと夜のライトアップですが、夜、幻想的な感じできれいにライトアップされて、夜の天候のいいとき、ちょっと暖かくなったときには下のほうで子どもたち、家族で桜鑑賞をされている風景も見たりしました。本当にその風景がまた早く見られればいいなと、そのように思っております。こういうことにつきまして、そのPRですが、せっかくそういうふうに施設をきれいにした。それをPRしている、そういうことについては何かお考えですか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) これまで、さくらウオークの周知等につきましては、広報、町のホームページなど、それとこれまで参加された方につきまして案内を行ってきております。また、役場庁舎を含めた各所にあるパンフレットラック、これらも利用して町民への周知、それからPR等していきたいと考えてございます。また、観光協会のホームページの利用もしながら情報発信を行いたいと考えてございます。  それから、令和元年度には、上郡森林体験の森のPRパンフレットを緑の募金を活用した兵庫県緑化推進協議会の森と緑とあふれる支援事業というのを活用して、新たなパンフレットも作っております。このパンフレットにつきましては、ピュアランド、観光案内所などに設置して、それぞれの施設のPRに努めているところでございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 課長が言われた森林体験の森のパンフレットというのはこれですね。爽やかな感じでできております。今言われたように、ピュアランドや観光案内所、それから町内のスーパー、そういうところにもあるパンフレットラックにちゃんと入って、みんなが見られるようにしていただいているのは本当にうれしいと思います。そういうところもぜひとも有効に利用していただいて、PRも今後とも進めていただきたいと思っております。これは意見でございます。  それでは、2つ目の上郡森林体験の森の管理対策についてお伺いします。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 森林体験の森の管理につきましては、上郡森林体験の森内にあるワークハウストイレの維持管理を地元の山野里区に委託をさせていただき、御協力いただいているところでございます。利用状況といたしましては、森林体験の森を活用し、森との触れ合い、それから森林環境教育の推進、住民参加の森林作り等の場を提供するため、各種事業を森のわくわくクラブに委託をして活動をしていただいて、協力をいただいておるところでございます。  その内容といたしましては、シイタケの原木栽培教室、鳥の巣箱作り、木工教室、リース作りなどが開催されております。また、森林レクリエーション活動としては、トレイルランやマウンテンバイク大会の会場となるほか、ボーイスカウトが野外活動を実施する場所として活用されてきております。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 体験のボランティアとして私も入っているわけですが、そういう中でみんなと一緒にできるだけ体験の森を利用していただきたいということで、活動しているわけですが、その分でたつののほうからのトレイルラン、それについては6回目ぐらいになるのですか。あそこの場所が本当に向いているのだ、いい場所なのだということを聞いておりますので、町内の方もたくさん参加されておりますし、本当にいい条件で、いい場所ということで、中を駆け回っている姿をよく見させていただいております。それに対しましても、今度は逆に遊歩道の修理とか、管理、その辺の整備についても注意をしていただきたいと思っておりますが、それについてはどういうお考えでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) この林内整備は森のわくわくクラブに委託をお願いして、年2回遊歩道の草刈りや落石や倒木の撤去など実施するほか、また必要に応じて町の職員によって、草刈りなどを実施しております。  また、兵庫県の緑化推進協会が実施しておる企業の森作りというような候補地登録を行っております。これは事業地として認定されると企業の環境貢献活動の一環として、従業員の方などが年に何回か植樹や下草刈りなど、維持管理、緑化活動に実施されるという活動が行われることになります。現在、兵庫県のほうに森林体験の森の場所を事業地として検討している企業があるという報告をいただいておりまして、採択されれば、それらの企業が年に何回か遊歩道等の維持管理に参加していただくような機会ができるかと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) それは大変いいことだと思います。本当に緑化活動、それも含めてそういう活動に使っていただける。本当にあそこを利用していただくことは一番のPRになるのではないかと思います。しかし、あの中、先ほど言われたように、ボランティアのほうで活動はしているのですが、かなり荒れているところもございます。それはボランティアだけではちょっと難しいところ、それから町の職員の方、一緒に活動もしていただいているわけですが、橋が壊れているところも指摘はさせていただいておりますので、その辺は御協力願いたいと思います。  それと、先ほどの大きく言えば、森林体験の森全体ですが、さくら園の周り、鹿柵をしているわけですが、そこについてもかなり鹿の出入りが、この間も直していただいたところですが、また開いております。鹿もどうしても外へ出たいのだろうという気はあるのですが、その辺もまた一緒に協力させていただいて、できるところ、ボランティアとやっていただければと思っております。  それと、先ほど言い忘れたのですが、さくら園の案内の看板がかなり傷んでおります。その辺ももし何か予算がとれるようであれば、ちょっと考えていただけたらと思います。先ほど申したように、20年もたっておりますので、かなり傷んでいるところがございますので、その辺も協力していただければと思います。  また、森林体験の森を利用していただくのに、PRの1つとして、ジョギングやウオーキング、先ほどあったトレイルラン、そのようなことにもよく使われるのですが、森林体験の森の利用とピュアランド山の里、ここにはいい展望風呂があったり、それからいい食事も提供していただけるということも含めて、そういうのを一体でセットとして売り出す、PR、それから集客、そういうふうなことを考えておられるのかどうか、お聞きしたいです。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) ピュアランド山の里の指定管理者におきましては、コロナの影響で集客に大変苦慮しているところでございます。これまでもさくらウオークに合わせて、特別な料理、それから入浴券の配布など、観光協会と連携して、事業を実施し、集客にも対応していただいたということはございます。  また、プロポーザル、選定の段階で近隣の遊休地を利用したフリーマーケットなどを催して、集客をしたいというような提案も当時ございましたが、その点につきましても、コロナの影響もありまして、指定管理者としてはいろいろな集客を現在、模索中ということでございます。
    ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) いろいろと模索していただいているということなので、今後ともいろいろなアイデア、またPRということを重ねていただいて、ピュアランドの利用者も増やしていただき、また森林体験の森の利用者も増やしていただけるように、本当に対策をお願いしたいと思います。これは意見としてよろしくお願いします。  3番の整備されてから20年、通称「かくれ谷」というところですが、その利用状況についてお聞かせ願いたいです。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 先ほど御指摘がありました、この部分につきましては、定期的に先ほどもお話がありましたトレイルランの会場として利用されているということがございます。また、近年ではメガソーラー事業者による資材の一時保管場所という活用要望がございまして、一時貸出しをしたということで利用しているような状況でございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) そこにつきましては、そういう資材置場とか、そういう形で使用目的がはっきりと決まっていらっしゃらないと思うので、その辺をできれば、ピュアランドから見ても、景観的にもあまり良いとは思えませんので、先ほども読み上げましたように、そういうところをできれば、あそこを何に使うのだ。何に使ったらいいのか、本当にいろいろ聞けば、制限があるらしくて、なかなか思うようには使えないかも分かりませんが、それにつけて何か方策というか、こういうものだったら使えるよということがあれば、何か提案していただけたらと思います。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 今回のこの区域につきましては、平成10年度に都市計画公園として位置付けされた山野里地区公園の区域として、その里山などを含む約27.1ヘクタールが全体計画で計画されており、今回、その一部として約3万平米という状況でございます。  また、この区域の一部が高嶺山自然環境保全地域に指定されてございまして、過去に残土仮置場として使用したことから、県との協議において、約10年間でケヤキやアラカシ、コブシなどを植林いたしまして、その後、10年間をかけて自然林として育成するというようなことで計画を進められてございます。自然林に対する復元を目指している部分もございます。保全区域以外の面積も相当広大でございまして、整備費が増大となるというようなことも含めて、財源となる公園整備事業補助事業に該当するものもなく、すぐさまの整備というのはなかなか厳しい状況にあるのかなというふうに考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ここの利用につきましては、本当に先ほども言いましたように、いろいろ規制があるので、やりにくいところはあるんでしょうけれども、町民の方からも一応、よく聞かれるのが、四季折々の春、桜が咲くのだから、四季折々の花畑みたいなやつを考えてもらえないだろうかという意見ももらっております。私が思うのは、例えば、春はシバザクラ、夏はヒマワリ、安直ではございますが、秋はコスモスやフジバカマ、そういうふうなものを四季折々に咲くようなものを考えていただいて、そして、フジバカマなど佐用のほうとか、いろんなところでも植えておられるところがあるのですが、フジバカマを植えることによって、アサギマダラというチョウが飛んでまいります。そういうものがちょっとでも飛来するようなことがあれば、またPRができ、ピュアランド山の里への集客も期待できるのではないかと思ったりしますし、また芝生を植えることで、グラススライダーというのですか、子どもたちや家族連れでにぎわえるような、一部そういうところも作れれば、またいろんな利用価値、集客もできるのではないかと思います。住民の方からもいろいろなアイデアを出してもらったらどうだと。特に若い子、中学生や高校生、その辺のアイデアを募集してやったらどうだということも聞いておりますので、そういう考えはございますでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 今後、整備、活用につきましては、上郡高校と連携もいたしておりますし、高校生の事業提案を頂くとか、また地域住民からの意見募集など、多彩なアイデアを収集することによって、利用方針を考えていくことも必要かというふうに考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ぜひとも若いアイデアを出していただいて、特に、高校生のアイデアで駅前のところもいろいろとされておりますが、そういう形でピュアランド周辺もできればいいのではないかと思います。それについて、町長からももし御意見があればお聞かせ願いますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 様々な提案をお受けした上で、民間の資金とノウハウを活用するPFI事業の導入も視野に検討を進めていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ぜひともそういうことを提案していただければと思います。よろしくお願いいたします。先ほど、立花議員の中からも山陽道の駅家のことが出ましたが、今年令和3年度が発見30周年ということで、山陽道野磨駅家跡のPRに併せて、近くでもありますし、できるだけ、かみごおりさくら園や上郡森林体験の森のPRもぜひともそこに取り組んでいただけるように、PRの中で言っていただければということを考えておりますので、それは意見として聞いておいてほしいと思います。  それでは、続きまして、施政方針について、1番の産業の振興と雇用の確保について、よろしくお願いいたします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、上郡町は瀬戸内海気候の温暖な環境でありながら、盆地で昼夜の寒暖差が大きく、清流千種川の清らかな水に恵まれているため、お米、野菜や果物など、おいしい農産物ができると言われております。その中で、品質や上郡町のイメージと合っているかなど、一定の基準を満たした産品を上郡ブランドとして位置づける取組を進めてまいります。今後は、特産品認定審査会などを設置し、上郡ブランドの基準などを明確にしてまいります。  ブランドの確立により、上郡の農産物をはじめとする特産品のよさを多くの方に認知していただき、それらを求めて上郡町を訪れていただく方を増やすといった取組を並行して展開していきたいと考えております。  また、ふるさと納税のお礼産品としての活用もしていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ありがとうございます。この上郡ブランドについてですが、毎年米リンピックが行われているわけですが、それの優勝米、ピュアランドなどでも出されているわけですが、米リンピックの優勝米というのは、上郡ブランドとはまだ言えないのですか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 本町におきましては、現時点では上郡ブランドと認定する基準やプロセスがないため、明確にブランドとして発信できるものではないのかなというふうには考えてございますが、上郡町のお米はおいしいというような情報発信にはつながっているものと考えてございます。今年度の選考につきましては、コロナの影響で選考委員による審査といたしましたが、昨年度はJAの赤穂ライスセンターで、ふれあいフェスタにおいて来場者による食べ比べをしていただき、現場において上郡町のお米がおいしいという意見もたくさん聞くことができました。このようなことから一定のPRにはつながっているのかなというようには考えてございます。今後、上郡町の特産品、名産品の認定基準を定め、一定の基準をクリアした産品を上郡ブランドとして位置づける必要があると。今後、基準や認定方法について検討し、上郡ブランドの確立を図っていく必要があると考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) その上郡ブランドをできるだけ早く選定委員会で決めていただいて、そういう検討会を持っていただければいいのではないかと思いますが、そのお米ですが、お米だけではないのですが、そういう上郡ブランド、それをPRしたり、それの認知度を高める、それに対する対策、施策は何かお持ちですか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 米リンピックのお米に関しては、先ほども言いましたJAのふれあいフェスタということで、来場者の方に食べていただくということで、上郡町のおいしいお米のPRということで、そのような対策をとってきてございます。また、今年度はピュアランド山の里でレストランにおいてグランプリ米の2種類出てきますので、その食べ比べなども行いまして、町外の宿泊者へのPRを行いました。今後は全国的に取り組まれているコンテストなどにも応募をしていくことで、日本全体への発信なども期待するようなコンテストに応募を行うようなこともしていきたいと検討しております。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ぜひとも全国的に取り組まれているコンテストに出せるように、出していい結果が出るように頑張っていただきたいと思います。  第5次総合計画の中で、目標指数、目標値、その中に兵庫安心ブランドの認定農産物数、それと32年度は目標値が8件となっているのですが、これについて現在はどういうふうになっておりますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) この点につきましては、令和3年2月末の現在の状況でございます。安心ブランドとして4件、それから推奨ブランドが9件ということで、合計13件という形で認定されてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 目標値はそうしたらクリアされていると、そういうことですね。これに対して、逆に特産品、いろんな特産品があるのですが、その販路拡大、それについては支援はできているのですか。また行政側の役割としてどのような考えをお持ちなんですか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) まず、販路拡大等につきましては、JAや商工会と連携をいたしまして、特産品の販路拡大に向けた取組を行うほか、企業連携や高等学校との連携の中で、特産品開発を実施、またPRしていきたいと考えてございます。行政としては直接販路拡大を行うのではなく、JAや商工会、企業などを連携することによって、販路拡大や生産者の連携支援、それから生産者団体の設立支援などを行うほか、特産品認定基準などを定めることで、特産品の掘り起こしや開発などを進めていくという形で行政としては支援していきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ぜひとも支援のほうも頑張って応援していただきたいと思います。  それから、2つ目ですが、農業後継者のマッチング支援について、詳しく教えていただきたい。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 後継者のマッチングにつきましては、令和元年度実績1件、令和2年度新型コロナウイルスの感染拡大により就農フェアや相談会、農業体験ツアーなど実施が困難な状況にあったため、そのマッチングに至るケースはなかったものでございます。しかし、後継者のマッチングではございませんが、Uターンにより親の跡を継ぐ就農2件などを含む認定の新規就農者ということでは4名が誕生してございます。また、赤松地区での集落営農、法人化などによって、集落全体で農業を担う形もできてきているというような状況でございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 今後のマッチング支援については、どのようなお考えがございますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) これまでも県が実施する就農フェアなどに参加して、町外の就農希望者に町の農業のPRなどを行い、マッチングにつなげてきておりますが、今後は単純に後継者を探すだけの形ではなく、地域の中で後継者の確保、Uターン等による後継者確保などに取り組む必要があると考えてございます。また、新規就農者を含めたオンラインによる就農相談できる仕組みも既に構築しておりまして、予約が必要ですが、今後は随時相談を受け付けていきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) ぜひともそれは進めていただければいいことだと思います。よろしくお願いいたします。  それと続きまして、県との連携による新規就農施策、この展開とあるのですが、これについて詳細に教えていただきたいです。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 新規就農施策は先ほども答弁したフェアなどがその1つにはなりますが、光都農林振興事務所や普及センターが主催する就農フェアや、それから西播磨就農野菜塾というものがございまして、これらのPRを実施していきたいと考えてございます。また、令和3年度では人口減少や農業者の高齢化が進む中山間を中心に、中山間ルネッサンス推進事業などを活用いたしまして、地域の実情に応じた新規就農者の受入、定着に向けた体制を整備するため、地域の話合いを通じて、就農定着応援プランなどを策定、推進して策定した応援プラン等を就農希望者へ情報発信を行いまして、定住担当や県やJAなど関係者との連携をして支援策を検討していきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) その分につきまして、メリットというのはどういうことがありますか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) ルネッサンス推進事業の具体的な内容ということで、まず地域では話合いを行います。その中で応援プランを策定しますが、その中で就農者の支援や就農した場合の生活や子育てに対する支援というようなことをプランの中には地域の中で話合いをしていった上で、地域の中でできる対応ということになりますが、それらの支援策をもって町外からの新たな就農者を確保するというような施策になりますので、十分話合いをする中で、スムーズに入っていけるような就農体制が取れればというふうなことを考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) それでは、今後の展開、先ほどと同じような形になるのかも分かりませんが、その展開についてはどのようにお考えですか。 ○議長(梅田修作君) 産業振興課長。 ○産業振興課長(河本 洋君) 先ほどお話しした、令和3年度の新たな取組ということで、このルネッサンス推進事業による町、地域の対策という話合いの中で、新たな就農施策ということが出てくればと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 期待しております。よろしくお願いいたします。それでは、続きまして、最後の部分になりますが、町民の行政が共同で進めるまちづくりについてという17ページの分なんですが、その婚活事業について、男女の出会い、機会の提供、支援の充実を図るとありますが、この取組についてお伺いいたします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 婚活事業につきましては、男女の出会い機会の提供を含めたサポート事業として実施するもので、本町の出生数の減少、少子化の要因の1つに晩婚化が考えられる中で、本事業を通じて、まずは男女共に結婚を促していきたいと考えています。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) この婚活事業なんですが、これにつきまして、今までも婚活、いろんな形でされていたと思うのですが、これまでの婚活事業の成果をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 婚活事業につきましては、これまで町からの補助事業であったりとか、広域で取り組んでおります東備西播定住自立圏等におきまして、実施してきておりまして、両事業を通じまして、これまでのカップル成立数は52組、うち成婚に至ったケースが2組ございます。その2組のうち1組が現在も上郡町に居住されているという実績がございます。  追跡調査そのものは行っているものではないのですが、東備西播定住自立圏における縁結び事業におきましては、この事業の参加者が成婚に至った場合に、一定要件の範囲で1組5万円のお祝金を支給しているということで、先ほど申し上げました成婚につながった2組というのがそのお祝いにつながったということで、成果として上がってきているので、把握できているということでございます。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 今年度、令和2年度におきましては、この事業を委託事業というふうにされたわけですが、これは特に魅力ある、また参加しやすい、出会いの場が提供できればということでされたと思います。それについて、成果についてはどんな感じでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 確かに、令和2年度からこれまで先ほど申し上げました町からの補助事業から委託事業に展開を変えまして、実施する予定としておりましたが、新型コロナの感染を受けまして、用心のために、それを婚活事業ではなく、結婚相談事業に今回は専門業者に委託した上で、実施したものでございます。  その結果、相談に7名が来られたということでございまして、その相談内容なども踏まえますと、今後、婚活事業だけではなく、そういった相談事業の展開というのもある意味必要なのかなというふうに考えておりまして、今後の事業の展開の方向性としましては、両事業を組み合わせたような連携して取り組むというようなことも考えていく必要があるのかなと思っております。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 今頃、よくICTを活用した、そういう婚活イベントなどもあるのですが、今後の事業の方向性、そういうICTを活用したような婚活イベント等の考えはございますか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 方向性として、先ほど申し上げましたような相談事業、婚活事業も連携も考えられるのですが、今回のような感染症があったとしても、相談とかいう部分では事業の展開を継続維持しようとすれば、ICTを活用して、例えば、オンラインでの婚活事業であったり、相談事業などは考えられるのかなというふうには思っておりますので、今回の新型コロナを受けまして、そういったリモート婚活といったこともまた取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 言われたような新たな手法として、そういうICTを活用した婚活イベント、これについて、実施するという考えはございますか。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 予算的なこともありますので、今、具体的に予算をもってということではないのですが、そういった方向には動かないといけないのかなと思っておりますので、その辺、調査、研究した上で、そういった手法も考えていきたいと思っております。 ○議長(梅田修作君) 木村君。 ○3番(木村公男君) 最近は近隣の市町でも、人気の恋活アプリ、そういう名前で出ていたのですが、あるように聞いております。赤穂とか、佐用とか、その辺の近隣の部分もこの間見たら出ていましたが、そういうところも近隣なので、ちょっと調べていただいて、研究をして、今後、さらなる婚活事業、展開をしていっていただければいいのではないかと思います。これは意見としてで結構でございます。  いろんな形で、どんどん事業も変わっていくのだと思うのですが、ぜひとも上郡町が発展するように、いい結果が出るような事業を取り組んでいただきたい、そういうように思います。  以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(梅田修作君) 通告4番、議席3番、木村公男君の一般質問は終わりました。  本日はこれをもって散会といたします。  再開は、明後日3月11日木曜日、午前10時であります。  御苦労さまでした。              散           会    (14時53分)...